田舎のおばちゃんがカウンセリングと出逢う(学長とけしからん教師)
一回目の電話相談の内容を娘に告白した。やり過ぎた?…と不安になったが、けしからん教師のことは本当に困ってたらしく、どうすればいいのかわからなかったらしい。そこだけは言ってもらって嬉しかったと言われた。
後日、カウンセラーさんから、けしからん教師と学長の三人で話し合った内容を伝えてきてくれた。けしからん教師については日本に送還された。事実だと認めたらしく、そのやりとりの証拠を私が握ってたことで、処分された。学長から、申し訳ない…という内容の文書が届いた。それでも娘は怖がっていた。けしからん教師とのことについては告発したことになるが、子供を守るため親だからできることだろうと、今、振り返ると思う。
娘はキャリアカウンセラーのところへ頻繁に通えるようになる。少しづつ自分に向き合おうとするが、キャリアカウンセラーから「目標がはっきりしていなければ大学を決めるのは難しいね」という言葉に落ち込んで帰ってくる日々が続いたらしい。それでも期日は迫ってくる。
決められない…と落ち込んでいた時、何となく西海岸の上から順番に大学の案内を読んだら、ワシントン州にあるエヴァレットという街にある大学が目に留まる、実はこれがボーイング社があるところだった。ここにしてみようかな…という一言が娘の運命を決めることとなった。なんとエヴァレットは学長の出身で自宅がそこにあり、ホームステイ先まで決めてくれた。ここから娘の人生がどんどんと頼もしくなっていく。
私はその様子を日本の田舎から見守ることしかできなかった。信頼することが娘を強くする。心配することはできても代わりになることはできないとカウンセラーさんと話した。この時、子供の自立・自律をちょっとだけ嬉しく感じながら、寂しさも感じていたはず。
それと同時に思い出していたのはカウンセラーさんの言葉「あなたはどうなさりたいのですか?」今なら子供の自立していく姿を自分らしく見守りたい、強い母であることと、弱さも見せられる強さを持った母になりたいと…
でも、まあその時は何も思いつかなかった。正直、娘を守れさえすればよかった。
娘が新しい出発を迎えることができ、新しい大学で娘らしい学生生活を送りながら、友達もでき(今でもその時の出会いは大切になってる)私も一安心したころ、カウンセラーさんの言葉が頭のどこかで動き始めていた。
「あなたはどうなさりたいのですか?」
この言葉が私の人生への問いかけとなった
そして、カウンセラーって?その仕事って何?と検索してしまった。