音が描く世界の全て
今年の春
『シンフォニー音楽劇 蜜蜂と遠雷』を
配信で観ました。
だいすきなヒグチアイさんがヒロインきっかけ。
ピアノと歌声がとっても、よい。
そして、その勢いで原作を読みました。
なかなかの質量でした。
勢いがないと読めなかったです。
ここ、200年の中で、わりとしっかり
「読めた」小説です。
(#うつヌケ 病を得てからできなくなったこと、読書。水を飲むように本を読んでいた私が、こんなふうになるなんて。ちなみに漫画は読めます。最近はとても好きなものだけ、文字だけでも読めるようになってきました。でも入り口がアニメや、ビジュアルあってのこと)
舞台があり、音楽が、音が
わたしの中に残っていたから、読めました。
いきなりは読めなかったと思います。
今日、映画版の『蜜蜂と遠雷』を観てみました。
わたしにはちょっと無理というか。
切り口が固定されていて、原作と違う…。
残念。空気が、違う怖いものになっておったよ。
(ここに力を入れたくないから省略)
くすっ、となる、オリジナルのシーンもあったけどね。
そうか!
視覚はときに、「狭い」
限定しすぎてしまう。
目に見える情報が、ありすぎるからこそ
しっかり作り込んでいないと、成立しない。
映画化!がうまくいかない時の、
喜べない理由かしら?
初めて、演劇の舞台の良さを思い知りました。
地方なんで、舞台は、演劇は
数を見ていないんです。
そんな中で、心に飛び込んできたのが
『シンフォニー音楽劇 蜜蜂と遠雷』でした。
長い原作を
これだけ短くまとめて
舞台にできたと思います。
大切なことがなにも欠けていない。
ひとつのピアノコンクールで交差する
人々の、それぞれの人生、世界。
ピアノが、音楽が中心だから
2台のピアノとオーケストラが舞台にいる。
『シンフォニー音楽劇』
だからこそ表現出来た世界
だったと、改めて感じました。
そう、
「音楽だから」
コンクールで演奏されるピアノ曲に
歌詞がついて、演奏者が歌ったり
(作詞は原作者の恩田陸さんが)
全ての音、音楽をオーケストラがその場で奏でて
(作曲、指揮は千住明さん)
ステージの背景は
大きな五線譜
メインテーマにつながっている
そして照明のひかり
なんというか
「最小限」なのに
広がりがすごくて
音楽の雄弁さ
音の豊かさで
こころがいっぱいになってしまう
コンテスタントだけでなくて
コンクールを運営する人たちが
しっかり居て
キラッと
メインテーマが
『ひかりを聴け』
という曲で
舞台の時間内では
描かれなかった全てをまるっと
包んで届けてくれる大きな歌詞で
わたしの中の
「涙がでてしかたない曲リスト」に
入ってしまいました
さっきも、思わず
聴きなおしてきました(検索go)
ピアノは川田健太郎さんと
コンテスタントを演じるみなさん
(ピアノが2台、ポイント)
ピアノの音が
ひかりそのもの♪
あらゆるジャンルから集まった
役者さんの歌のすごいこと!!
ピアノもオーケストラも…って豪華!
そう、
音楽が言葉以上に
なにかを届けてくれる
すごい、震えた
だから、原作から
なにも欠けていないって、
感じたんだよ
『シンフォニー音楽劇』
新しいスタイル
これからもっと増えるといいな♪
私のささやかな文章力を
今、かき集めて書いてるのだけど。
とにかく最高だったんです。
再演されないのかしら?
舞台ってすごい…
音や色
ひかりの仲間
♡+♪
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