Prototype_CIID winter school service design vol.5
サービスコンセプトが決まったら、次は実際プロトタイプを作ってサービスを検証します。
プロトタイプは一回きりのプロセスではなく、何回も繰り返すことになります。
なぜサービスの検証にプロトタイプを作るか、そのメリットとして
・ステークホルダーにリアルに体験してもらえる
・具体的な対話が生まれる
・様々な観点から自分たちがまだ知らないことやサービスの改善点を見つけやすくなる
プロトタイプ:最初のプロトタイプは絶対作り込まないこと
プロトタイプにはいろんな精度のものがあります。
最初に作るのは精度の低い(low fidelity)プロトタイプです。そもそも「このサービスってニーズあるの」とかサービスの根幹となるロジックの検証になります。
なぜ最初のプロトタイプは作り込まないことが大事かというと
low fidelityの方がユーザーから本音が言いやすいから。
目の前にすでに実装されたアプリがあるとしたら、ユーザーから「ここのボータンもうちょっと大きくした方がいい」とか機能に限定した意見しか返って来ないかも知れないが、
紙ベースのアプリの場合は「そもそもこの機能使わないよ」とかもっと本質的な意見が返ってきます。
ユーザーに余白を残すことが大事ですね。
サービスが変更しやすいから。
「この機能そもそもいらないよね」、「大事な要素入れ込んでないよね」となったら、すぐサービスを改善することがきます。
どんなプロトタイプを作ったらいいかわからない時は一番検証したいこととはないかを文章化する
どんなプロトタイプを作るか結構悩みました。というのは実際街に出てプロトタイプの検証時間は2時間しかないから。
その時に講師からのアドバイスは
今一番検証したいことを1つの文章にしたら何になるか?
最終的に私たちが考えたのは以下のことを検証することです。
Will they be motivated by receiving the challenge list?
challenge listを作ることで、本当に行動に移せるのか?
そもそも上記が成り立ったなかったら、サービス自体が成り立たなくなるから。
プロトタイプの流れとして
チャレンジリストを持って、どんなことにチャレンジしたいか一緒に選んで、自分が決めた期日までに実際実行するかの意思を確認。
作ったチャレンジリスト
5日目の10:30に新橋駅近くの広場で二人のお年寄りの方にインタビュー実施。
インタビューの結果として
チャレンジリストを作ることで、前やろうと思ったこと、苦手なことにもチャレンジしようという意思が確認しました。
また、新しい発見がありました。
カラオケとか行きたいと思っていても一人だと行きづらいチャレンジがあること。
なので、上記の発見から、私たちのサービスに「personal coachが伴走する」というプランを入れようと考えました。
Blueprint:サービスの全体の設計図を描こう
次にサービスの詳細をblueprintに落とし込みます。
blueprintの型は以下のようになります。
イメージとしてはcustomer journey +裏側ユーザーから見えないタッチポイント
また後ほど詳しく説明します。
blueprintを作ることで
・サービスの一連流れ、typology, タッチポイントコアな要素が1つのシートにまとめることができる。
・サービスの全体の整理ができて、管理測定できるようになる。
・ユーザーから見えないbackstageまで整理することができる。
実際作る手順として
1.サービスのbefore during after を定義する
2. 重要なジャニーステップを決める
6つくらいが妥当。
たとえば、買い物前の場合、商品を「認知する」、「興味を持つ」、「決断する」ことがジャニーステップになる
3.チャネルを決める
人、実店舗、デジタルなど
4.上記をさらに細かいタッチポイントに分解する。
typologyによって使うタッチポイントが違ったりするので、それを全て書き出す
5.ユーザー視点からタッチポイントごとの体験を書き出す
6.ユーザーから見えないサービスの裏側のタッチポイントも加える
たとえば、ホテルの場合清掃の方も見えないタッチポイントになります。
完成したのがこちら。
今回CIIDのワークショップではプロトタイプが一回しかなかったんですが、実際精度を上げながら何回もやることになります。
今回のCIIDでサービスデザインの流れを実践しながら理解できたことがかなり大きかったです。
実践が全てだと思うので、これからもサービスデザインを実践しようと思って、サービスデザイン実践会を立ち上げました!