ジャスミン茶は飲まなくても効果あり!?
今年一月頃から妙にジャスミン茶にハマってしまいまして、
食事中以外の水分補給はほとんどジャスミン茶になっている次第です。
味が好きで飲んでいるだけなのですが、
せっかくなら良い効能があってほしい……というわけで調べてみました!
1.ジャスミン茶とは
ジャスミン茶は、茉莉花(まつりか)という花の香りを茶葉に吸着させた花茶だそうです。どんな茶葉が使われるのかといえば、「一般的には緑茶が用いられるが、白茶や烏龍茶、プーアル茶が用いられているものもある」とWikiに記載されていたので、これというものは決まっていないのでしょう。
となると、ジャスミン茶とは呼んでいるものの、
ジャスミン要素は香りの方にあるといえるようです。
では、成分ではなく香りに効能があるのでしょうか。
2.香りの研究について
ジャスミンの香りの効能とは?
と思って調べてみたところ、伊藤園が実施した研究結果が発表されていました。さらっと研究結果についてまとめておきます。
①ジャスミン茶の香りによる鎮静作用
香りを好む群と好まない群で実験した結果のグラフを読み解きます。
▼通常濃度
・香りを好む群は副交感神経に作用して心拍数が低下
→リラックスできた
・香りを好まない群は交感神経活動に作用して心拍数が上昇
→リラックスできなかった
▼低濃度
・香りの嗜好性に関係なく心拍数が低下
→リラックスできた
・香りの嗜好性に関係なく気分状態尺度(POMS)に変化あり
緊張感、抑うつ感、怒り、疲労感が低下
・香りを好む群だけ活力がアップした
②ジャスミン茶の香り成分
▼主要な香り成分
・リナロール
・アントラニル酸メチル
▼割合の高い香り成分
・フラネオール
・4-ヘキサノリド
・ヘキサン酸(E)-2-ヘキセニル
・4-ノナノライド
つまり、伊藤園の研究結果で言うと、
薄く漂う程度の香りの方が嗜好性に関係なくリラックス効果がある、という感じでしょう。
3.ジャスミン茶の香り成分の効能
伊藤園の研究から香り成分が判明したので、
主要な香り成分にどのような効能があるのかを調べてみました!
①リナロール
主な効果:鎮静、抗不安、抗炎症作用
主な香り:スズラン、ラベンダー、ベルガモット系
②アントラニル酸メチル
主な効果:鎮静、鎮痛、鎮痙、抗不安作用
主な香り:ブドウ系
③フラネオール
主な効果:リラックス作用
主な香り:イチゴ
(主要な成分ではありませんが、リラックス効果があったのでおまけ)
4.ジャスミン茶は飲まなくても香りに効果あり
ジャスミン茶の味が苦手、という場合でも
ほんのり香る程度に匂いを使うだけでリラックス・鎮静効果が得られそうです。
もし、ジャスミン茶の味も匂いも苦手だ!という人で、
なおかつ、他のアロマやお茶ではなくてジャスミン茶を試したいという人は、通常濃度の20倍に希釈したお茶の香りで試すと良いでしょう。
温めた方が香り立つはずなので、
冷めるまで香りを楽しんでからゆっくり飲むと良いのかもなーと思いました。
というわけで、今回はここまで。
お付き合いありがとうございました!