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「修道女」(1966)

ドゥニ・ディドロが1760年に書いた「修道女」は、若い女主人公に対する修道院のイジメが強烈で、間一髪のところで上層部に別の修道院に移してもらうんだけど、今度の院長は同性愛者で、またやっかいなことに。

1960年代半ばのジャック・リヴェットの映画は、原作を読んでいる自分の頭の中でできあがったものよりも、はるかにまろやか。「パリはわれらのもの」や「セリーヌとジュリーは舟でゆく」のようにわかりにくいかと思ったら、意外と通俗的。後半の修道院は、ある種の商売をしている館に見えるし、院長はその女将に見えます。アンナ・カリーナが好演。

2016年2月27日

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