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【サハラ砂漠マラソンを終えて vol.1】
終わってから月日が経つのは早く、もう3ヶ月が経つ。
最初は、日々の日記的な事を書こう。と思っていた。
サハラに参加した仲間がお店に来てくれてお話を聞いたり、皆様の日記を読んでいて、私はアスリートでもなければ、めっちゃ走るの得意じゃないし、スーパー一般人の私なりの観点で書きたくなり、メモに何度も何度も様々な文章を書きなぐってたw
最近、友人に背中を押されとりあえずUPしちゃえー!!
ってなり、中途半端でもUPすることにしましたw
言いたいこと伝えたいことがあるし、まずはこれを書かなきゃスタートできないわって。長文にはなりますが、読んでもらえたら嬉しいです。
まず、サハラ砂漠マラソンって何?って思う方に簡単にご説明!!
サハラ砂漠マラソンとは?
世界で最も過酷なマラソン”と言われる。北アフリカ・モロッコ南部のサハラ砂漠で7日間で約250kmを水以外のものを持って走破するレース。(食料や寝袋着替えなどは自分で背負う/荷物量は人それぞれ。水以外で荷物は大体10kg前後)
私が参加した第37回は全体で1,085名が参加し、764名が完走(完走率70.4%)という昨今でも類をみない過酷な大会だったそう。うち日本人は31名が参加し、24名が完走!!(完走率77.4%)
ネットなどでも探せばすぐでてきます。ご興味ある方は調べてみてね!
応援してくださった皆様に感謝を!!
今回、こんなに大変なレースになるなんて思わなかった。本当に辛かったが、まずは皆様にお伝えしたいこと、共有したいことがたくさんあります。
安易に聞こえてしまうかもしれませんが、生きている中でこれだけ人にありがとうや感謝、私は元気だよって、伝えたいと思ったことはありません。
サハラ砂漠マラソン、もちろん初めての挑戦。
私は、走るのも、暑いのも大嫌い。
普段から日中逆転生活を送り、運動もできる方ではないスーパー一般人だった私が、ここまでに至るまでは3つの理由があります。
チャレンジした3つの理由
①肉体的にも精神的にもめちゃくちゃきついって思うことを体験したい。サバイバルやドキュメンタリーなど映画を見るのが好きな自分は、追い詰められた時にどういう行動をするのか、そういう経験と体験をして今後自分がどうなるのか、その変化を知りたかった。
②小学生の頃に見た雑誌「今地球があぶない」ってやつだったと思う。その雑誌を読んでから環境問題を意識するように、興味を持つきっかけになった。大人になっていつか緑化活動などの活動をしたいという思いだけはあるが行動に移せずにいた。だからこそこの機会にサハラ砂漠を見れるなら見てみたい。そこでの環境・生活・人々・文化を知りたいと思った。
③自分へのご褒美を。最近ハマっているリンゴのブランデーカルバドス。
この生産地に行ってみたい、生産者に会いたい!蒸留所巡りをしてみたい。
とこんな理由で行くことを決意した。
様々な決断と苦悩のなかで
現在、私はお店を5年半継続することができているが、お店は1人の力や想いだけでは成り立たない。来てくださってるお客様がいるからこそだ。
今までお店をやってきて、ここまで培ってきたその信頼と信用を自分勝手に利用し、理解をどうのこうのという前にお客様に納得してもらって無理やりお店を1ヶ月休む判断をし、応援してもらっていた。都合が良いことは十分わかっている。
私の中で決めたからこそには、どうしてもチャレンジしてみたい。やってみたいと思う気持ち、これだけは間違いないし偽りなかった。
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その為に日々練習をしてきた。ある時は10kg以上の荷物を背負い、一人琵琶湖を一周したり、淡路島一周したり、一晩で90km歩いたりと様々な場所を歩いた。
何やってるの?と馬鹿にされても、余裕があるんだねと言われても気にせず突き進むことができた。
ありがたいことに理解してくれる人はいるし、その反面揶揄するような方もいた。
ご存知の通り?ぶっちゃけ余裕なんてない。ただやりたいと思ったなら突き進みたい、あの時やっておけばなんて後悔したくないし、この体験と経験を自分自身で受け取りたいと思っただけで、犠牲があってこその上でこのチャレンジは成り立っている。
リスクがない挑戦。それはそれでいい。
でも何かに挑むときに障害やリスクは多少はあるもの。
安心してチャレンジできる準備ができた頃には、その時にはそれまでの情熱はないと思う。
だからこそ今でもこれからも理解してもらえなくても、応援してくれたり気にかけてくれた人には感謝を言い続けたいし、この思いをどう言葉に残していくかを考えていましたが、結局私の中で上手く言葉にできずにいます。
シンプルすぎる言葉かもしれませんが、応援してくださった皆様、言葉にせずとも気にかけてくださった皆様、おめでとうと言ってくれた皆々様、本当にありがとうございます。めちゃくちゃ感謝してます!!
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サハラマラソンの全体的な感想
私はただ、運よく無事ゴール(完歩)できたから良いものの、これが途中で終わってしまったと思うととてつもなく悔しい思いをしたであろう。
サハラでは、誰もがこのチャレンジに前を向いて頑張ろうとしていたし、もういっかなーと軽々しくリタイアしようなんて思う人は誰一人としていなかった。
そう、当たり前かもしれないが初めからゴールを諦めようとしてる人なんていないのだ。
前回リタイアしたからこそ再チャレンジしてゴールしたいとリベンジしている方もいるし、初参加の方はもちろん、中には10回、18回、そして25回目のチャレンジという強者な方もいたり、それぞれの目標や己の自身に向き合おうとしている方々のエネルギーが満ち溢れていて、この大会にいる人々の空気感はなんなんだと思うほど人々の顔は凛としていてとても美しく輝かしかった。
あとちょっと頑張ろう、あと少し頑張ろう。まだ行ける!やり切りたい、貫きたい、ゴールしたい、そんな気持ちでたくさんの人が溢れ出ていた。
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今になってもこれからも思うだろう。これだけ本気の人たちの気持ちの中に囲まれたことはあるのか?初めての体験と経験だった。
私は走るのが本当に苦手で、ほとんど最後尾を歩いていたので、諦めなければならない方々をたくさん見てきた。終わりたくないけど、脱水症状や体力を削られ動けない。自身は行けるはずなのにドクターストップ。夢中になりすぎて熱中症になり倒れた人、様々なアクシデントに見舞われ、気持ちはあきらめたくないのに諦めなければならない事の事実を受け入れ悔しくて泣いている人。
レースが終わった後も、あの時もう一歩を踏み出せてたらこうしていれば。と後悔している人もたくさんいた。
ゴールした嬉しさ、向き合う美しさなどの中に
悔しさもたくさん、たくさんあった。
せっかくこの為に準備してきたのに。
今でこそ、その思いや気持ちを見てきたから、十二分に感じたからこそ、私はゴールに辿り着けたのではないか。その方々の想いを感じ、背負いパワーになっていたのではないかと。
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悔しさや失敗は成功の元。人は言う。でもそれは本人次第。
成功してもしなくても、チャレンジした・生きているという事を実感できただけで、大変貴重な経験だと思えた。
物事は捉え方次第。良し悪し、その判断も自分次第。
自分の目で見たもの、体験・経験したこと、それだけで素晴らしいじゃない!
サハラ経験者の方々は言う。
サハラを終えた人達は、また新たなるチャレンジをしていく。と。
この経験を経て、何をするのか、何ができるのか、何がしたいのか。
今度は次の目標に向き合って行動し、また新たなるチャレンジをしていきたい。
一皮むけたような気がするが、まだ芯には到達せず。
これからを楽しく生きようと思わせてもらえたチャレンジ。
そして、サハラ砂漠マラソンで出会った人々は強く、優しく、大変に過酷なレースであったが、とても心温かく、無茶苦茶苦しいレースだったw
今回はこの辺で。
お読み頂きありがとうございました!
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