ある魂のつぶやき⑬
あなたがいなくなった時は、
気が違いそうになった。
気が壊れそうになった。
自分がもうモトの姿に戻らない様な感覚になった。
どんなに叫んでも
あなたは戻ってはこない。
どんなにあなたの名を呼んでも
あなたからの声は聞こえない。
どんなにあなたに話しかけても
あなたからの返事は聞けない。
どんなに泣いても
あなたにこのわたしの涙は見えないだろう。
いや…
きっと何処かで見ている。
わたしがあなたを失くして自分を保てなくなったわたしの姿を
あなたは遠いところからその様子を眺めている。
「ありがとう」って…
言いたかった。
あの日、あなたが最後にわたしへ向けた言葉…
「天国に行ったら。。
帰ったあとで、また会おう」
どうしてそんな事を言うの?
わたしの質問にあなたは答えてはくれなかった。
まさか。。
あなたがいなくなるなんて
思ってもいないことだった。
「どうして」
「どうして」
「どうして」
気は晴れない…
何をしても。
何を見ても。
何を話しても。
何を食べていても。
誰と一緒にいても。
あなたがここからいなくなった事実。
ただそれだけしか感じられなくなっていた…
🪷🪷🪷🪷🪷🪷🪷🪷
あれから今に至るまではどれくらいの時間が必要だったのだろう。
どれくらいの時代年月が必要だったのだろう。
どれくらいの生まれ変わりが必要だったのだろう。
どれくらいの癒しが、自分の中で必要だったのだろうか。
わたしの中ではその事は、
とうに過去になった気がしていた。
いつの間にやら癒されていた。
癒しが行われていた。
癒しが進んでいた。
泣く涙も出なくなるほど泣いて、その涙の洪水の足跡が乾燥して行って、知らないうちに自然と自分の状態を整えて行くことをさせてくれていた。
「わたし。もう大丈夫なの。」
あなたに伝えたい。
あなたの事は忘れない。
けど忘れる。
少しずつ、
あなたを思い出すこともしなくなる。
だって…それが、
いつの世でもの自然な在り方だから…
感謝している。
思い出させてくれてー
感謝している。
あなたに会わせてくれてー
感謝している。
また巡り巡ってあなたと出会い、あなたの事を愛している自分を思い出したー
それに気がつけた。
恨んでも憎んでもムカついても怒っても腹を立ててもいない…。
ただ【愛している】
それだけだった。
わたしは自分を愛する。愛せるようになって、あなたを愛している自分のことを思い出せた。
愛しているからこその試練だったんだね。
愛はー
重くしちゃだめよね。
愛は深くても…重いのは、ね。
重くて重くてずぶずぶ沼に入り込んじゃあ出られなくなるよね。
自分が出られなくなり人の助けを呼べる内はいいよね…
呼べもしなくなって
身動きも取れなくなって
とうとう沼の底に行ってしまったら…
あなたもずぶずぶと沼の底に行かないように。お気をつけあそばせ😉