看護師時代 ~ 起業まで
【看護師の経験を活かした事業はどうやって生まれたか】
30代のぺーぺー看護師だった僕が起業するまでを書いていきます。僕は看護の専門学校を卒業して、3か所の病院・施設で看護師経験を積ませて頂きました。
■看護師を目指すことになったキッカケ
小さい頃から祖母っ子で、祖母にはいつまでも元気でいて欲しいなーと思っていました。
母も看護師であり、小学生の時に母の働く老健(介護老人保健施設)によくボランティアに行っていました(遊びに)。
老健のボランティアに行っても、畳の部屋でほとんどの時間ゲームをしていた僕でしたが、たまに看護師さんから呼ばれて、このおばぁちゃんと手を繋いであげててくれる??と言われたら、隣に座って特に何も話すわけでもなく、手を握っていました。すると、いつも「ありがとうね~」と言ってくれて、喜んでくれました。
他のおばあちゃんからも「いつもありがとうね」とキャラメルをもらったり、ボンタンアメもらって、歯にひっついて、歯が取れることもありました。それが小学生の頃の思い出です。
高校まで野球一筋だったので、ボランティアには暫く行けてませんでした。高校最後の大会であっさり負けて、特に何もすることなく、母親からボランティアにおいでと言われて久しぶりに行ってみると、「ありがとう」と言ってくれていたおばあちゃんがいなくなっていたり、顔馴染みのスタッフさんも少なくなっていましたが、小学生の頃の懐かしさが込み上げてきて、
看護師目指すか~と。思い、看護学校に行くことにしました。
■施設でバイトをしながら看護師の勉強をしていた学生時代
看護の専門学校1年生~3年生まで、勉強の傍ら重症心身障碍児施設で看護助手としてバイトをさせてもらいました。
正直言って、大変でした。早出と遅出の変則勤務で、早起きがしんどかったことと、食事介助や片付け、怒涛のオシメ交換タイム・・・。何度も施設のバイトを辞めようと思いました。
しかし施設のバイトとして働かせて頂いたことで良かったこともありました。
看護師さんの専門性の高い情報交換や技術など学べる機会がたくさんありましたので、実習(看護学生の一番イヤな期間)にも活かせ施設バイトを経験していない同級生よりは少しアドバンテージはあったかなと思います。
■顔面神経麻痺になるまで、必死に働いた新人時代
無事、一発で国家試験も合格出来ました。
新卒では手術室に配属されました。まぁどこでも出来ると自信はありました・・・が、意味不明な言語が飛び交うのに、的確に動く先輩看護師。必死に勉強しても、追いつけない不甲斐なさにショックでした。
手術室は、言語が違う空間なんだなと思いました。英語の単語帳から作って、英会話を覚える作業と一緒です。意味不明な言葉が飛んできても、意味を分かっていないから動けないので、先生に怒られるし、何より患者さんに被害を与えてはいけないというプレッシャーを日々感じていました。
根は負けず嫌いなので、家に帰って、今日の手術と単語帳を復習、次の日の手術の予習していました。先生を見返してやる‼と必死でした。
そんな生活をしていたら、新卒採用から5か月くらいで顔面神経麻痺になってました。(くそー、写真撮っとけば良かった・・・。)
歯磨きの後に、口をゆすぐと、口の中の水がピュッピュッピュッと出ていきますので、大変でした・・・。
あと星状神経節ブロックが本当にイヤでイヤで・・・。(首に注射するので、本当に怖かった)注射の後に顔が火照りだすのが、少し気持ち良かったww
と、早く治してくれた先生にはとても感謝しています。
■患者さんの生活に寄り添う看護をしたかった20代後半
1度目の転職をしました。そこは以前、学生の頃にバイトをしていた重症心身障碍児施設。
1日数回のオシメ交換、食事介助(朝昼晩+おやつタイム)、入浴介助、、、たまに利用者さんと外に出て、利用者さんの楽しそうな顔を見れた時は嬉しかったですが、なんだか時間に追われてる日々でした。
利用者さんの『時間』というより、こちら側の都合や時間によってケアが決まる感じです。眠たく無いだろうに、部屋は真っ暗になるし、、、
この辺りから病院勤務だと、患者さんの時間軸に寄り沿えない、自分のしたい看護が出来ないと感じてきました。あと、この業界を良く出来ないかな~と考え始めたのもこの頃です。
時間という概念に囚われず、患者さんに寄り沿える看護業界にしたいと思いました。
■先進的な医療技術を駆使した医療クリニック時代
2度目の転職。
看護師としての現場+経営学を学ばせて頂いた20歳代後半。この期間は本当に時間を忘れるくらい楽しかったです。1から経営の考え方を教えてくれた先生には感謝しています。
楽しいことだけではなく、辛いこともありましたが、今の僕があると皆さんに感謝しています。なので、いつか恩返し出来たらなと思って、今を必死で頑張っていこうと思っています。
起業してからについては、また後日書こうと思います。
最後に、
「虐待」は、暴力的な行為(身体的虐待)だけではなく、暴言や無視、いやがらせ(心理的虐待)、必要な介護サービスの利用をさせない、世話をしないなどの行為(介護・世話の放棄・放任)や、勝手に高齢者の資産を使ってしまうなどの行為(経済的虐待)が含まれます。また、中には、性的ないやがらせなど(性的虐待)もある。
これは僕だけの意見として、殴ったり蹴ったりだけが『虐待』では無くて、細かいことかもしれませんが、利用者さんへの言葉掛け(敬語で話す。という訳では無い)や食事介助のペース、オシメ交換の丁寧さ等、利用者さん1人1人の生活のペースという時間軸があると思うのですが、現状、病院や施設利用者は『団体行動』が主になっていると思います。(病院には、病院の時間軸が発生している)
医療介護業界50社程ヒアリングをして、結局は、『人がいない』から虐待が起こっている、施設の時間軸に縛らざるを得ないと問題となっていますが、原因は人材不足だけでは無いと思っています。
現状の人材不足問題や制度上、しょうがないですよね。。との意見をたまに聞きます。
『しょうがない』という業界に、いずれ私の親がお世話になるということは『しょうがない』わけですが、今のままだと虐待は『しょうがない』で済まされる可能性があるので、私なりに何か出来ないかなと思い、今に至ります。サービスの概要についても後日書いていこうと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました👋
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