生理学 性ホルモンについて
こんにちは。
生理学の内分泌編も終盤を迎えてきました、、!
今日は、性ホルモンについてです。
女性の月経周期や妊娠出産とも大きく関わるのでややこしく感じて
復習したり理解するのを後回しにしがちな範囲ですが
この機会に是非確認していきましょう✨
1、今週の問題
問 妊娠中に分泌が抑制されるホルモンはどれか
(はき第15回)
1 プロラクチン
2 エストロゲン
3 LH
4 プロゲステロン
答え 3の LH(黄体形成ホルモン)
2、解説
排卵、月経、妊娠、出産にはいくつかのホルモンがそれぞれ関わっています。
今回はその中で妊娠についての問題です。
まず、妊娠について復習します。
前段階で、卵子と精子が受精してできた黄体は妊娠により
「妊娠黄体」となります。
↓
妊娠の維持のためにプロゲステロンが分泌され続けます
↓
プロゲステロンは分泌され続けているため、血中濃度が上昇。
その間、下垂体前葉からの黄体形成ホルモン(LH)の分泌は抑えられます。
(⭐️LHの主な作用は排卵!LHの分泌抑制=排卵抑制されてる)
妊娠が始まっているので、受精のために必要な排卵が行われないということです。
そして、今回初めて出てきた
3、プロゲステロンの作用について
プロゲステロンは黄体ホルモンとも呼ばれ、黄体から分泌されます。
4、エストロゲンの作用について
エストロゲンは卵胞ホルモンと呼ばれ、卵胞から分泌されます。
〈作用〉
・卵胞の発育を促す
・卵管の運動性を高め、卵子を子宮内へ送る
・子宮内膜と膣上皮の増殖を促す
・乳腺の発育を促す
・女性の第二次性徴の発現 (乳房の発達、骨格の女性化、皮下脂肪の沈着)
・性欲の亢進
・脂肪合成の促進
・子宮筋を肥大させ、興奮性も高める
・骨において、骨吸収を抑制し、骨形成を促進する
⭐️閉経後に骨粗しょう症のリスクが大きいのはエストロゲンの分泌低下により
この作用が低下するため
・毛細血管の拡張作用
⭐️肝硬変の際にポイントとなる作用。肝硬変で手掌紅斑が起こる原因の1つとして「エストロゲンの代謝異常による毛細血管拡張作用が関わっている」と考えられる。
いかがでしたでしょうか?
今回は女性ホルモンとも呼ばれる2つをお伝えしましたが、
次回は精巣のホルモンについての記事にしたいと思います。
月経や妊娠など生殖の分野で今回のホルモンがたくさん活躍するので
是非、確認してみてください😊
本日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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