
生理学 副腎皮質のホルモンについて①
こんにちは!!
6月から毎週ホルモン、、遂にここまで来ました!
生理学、臨床医学各論、一般臨床、、内分泌疾患といえば欠かせない
副腎皮質のホルモンです。
作用も多く、電解質や物質代謝にも関わるのでややこしい面もあり
「ホルモン=苦手」を作り上げてくる範囲ですね😇
やっとお伝えできます。
なんとなく覚えることが多そうで、なんとなくややこしそうなこの範囲
生命維持に必要なホルモンですので
この記事はぜひ、丁寧に読んで頂きたいです。
1、副腎皮質ってどこ?
まず副腎は腎臓の上部、「帽子」のような部分です。すごく小さいですが
皮質からも髄質からも、身体に大きな影響を及ぼすホルモンが分泌されます。
副腎は皮質と髄質に分けられますが、今回は外側の皮質のホルモンです。
副腎皮質はさらに3層に分けられます。
3、糖質コルチコイドの作用😊
糖質コルチコイド…代表物質コルチゾールは
ストレス刺激により分泌が増加されます。主な作用はこちらです。
・肝臓での糖新生の促進、末梢での糖利用抑制=血糖値上昇に繋がる
・蛋白質や脂肪の分解促進=血中アミノ酸、血中遊離脂肪酸などの細かい形にして糖新生に利用
⭐️しかし、生理的分泌では筋において蛋白質合成を促進する
・炎症やアレルギー症状を抑える
プロスタグランジンやロイコトリエンの生成を抑制するので炎症反応発生の抑制に繋がります。
・抗ショック作用、抗ストレス作用
・ペプシン、胃酸の分泌促進、粘液の分泌抑制
・許容作用、カテコールアミンやグルカゴンなどの作用発現に必要
メジャーな作用たちです。
上記を踏まえて、一問解いてみましょう!!
4、今週の問題
問 コルチゾールの作用でないのはどれか?(はき第25回)
1 免疫機能を高める
2 胃酸の分泌を促す
3 抗ストレス作用を持つ
4 血糖値を高める
1 コルチゾールは炎症やアレルギー症状を抑える作用があります。
炎症や免疫反応を抑制するため、働きを抑制された胸腺やリンパ組織の萎縮へと繋がっていきます…よってこの選択肢が✖️
2コルチゾールの分泌により、胃の粘膜を保護する粘液ん分泌が抑制され、刺激の強い胃酸やペプシンの分泌が促進されます。ストレス過多でコルチゾールの分泌が増えると、胃潰瘍の原因となるため、この選択肢は⭕️
3コルチゾールは、身体的、精神的疲労問わず身体を守ろうと働いてくれるホルモンです。この選択肢は⭕️
4コルチゾールの代表的な作用ですね。蛋白質や脂質を分解して他の物質からも糖を生み出そうと働くホルモンです。この選択肢も⭕️
5、コルチゾールの過剰分泌で骨粗しょう症が見られる理由
身体のあらゆる機能に作用するホルモンです。
コルチゾールの過剰分泌した状態といえばクッシング病、症候群が有名ですね。
コルチゾールの作用が多彩なので、
高血糖や高血圧など様々な症状が見られるのは納得です。
そこで、作用からぱっと見て説明しにくい
「クッシング症候群(病)で骨粗しょう症が見られる理由」を
お伝えしたいと思います。
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