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副腎皮質ホルモンについて②


 こんにちは。
今週も柔整マガジン365+1を開いていただき、ありがとうございます😊

 7月ラストの今日は予告通り、「アルドステロン」についてです!
前回のコルチゾールは、血糖値やストレス、消化等どちらかというとイメージしやすい単元で出てくることが多いので頻繁に目につくし、印象に残りやすかったですよね。
ですが一方アルドステロンは、循環血液量や細胞外液量やイオンなど、どれも似たような…だけど説明しづらい範囲で、忘れた頃に単語が出てくることが多いです。😂

 ステロイドホルモンの中では電解質代謝に対して最も強く作用するので、様々な組織や機能に影響を及ぼします。苦手意識がある方も多いと思うので、この機会に確認しましょう!


1、電解質コルチコイド(ミネラルコルチコイド)の作用


電解質コルチコイドは代表的物質がアルドステロンなので
そう呼ばれることが多いです。
糖質コルチコイド、電解質コルチコイド、副腎アンドロゲン…と並んでいると
「副腎皮質からのホルモンだ!💡」とイメージしやすいですよね。

ということは、問題に出るときはアルドステロン、ミネラルコルチコイドなど
いろんな名称で出てきますのでご注意ください!!


《標的器官》
腎臓の集合管、汗腺、唾液線

《作用》
メインの作用は「体液量の調節」!!
・腎臓の(主に)集合管に作用し、ナトリウムの再吸収とカリウムの分泌を促進する
・ナトリウムの再吸収促進に伴い、水の再吸収が促進=細胞外液量の増加に繋がる

⭐️これは、アルドステロンが腎集合管の主細胞に作用し、ナトリウムチャネルの数が増えることで起こります。
ナトリウムチャネルが増えると、ナトリウムイオンの再吸収が促進され、受動的にカリウムイオンは集合管腔内に放出されます。そして、ナトリウムイオンの再吸収に伴い、水の再吸収も促進される、ということです。

集合管の中に分泌される、再吸収されない=尿として体外に排泄される

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2、アルドステロンの分泌調節、レニンアンジオテンシン系


《アルドステロンの分泌調節》

・主にレニンーアンジオテンシン系(RA系)による

RA系とは…

体液量が減り、腎動脈の血圧の低下↓で
輸入細動脈の血管壁からレニンが分泌される。

レニンはアンジオテンシノゲン(まだ生理作用のないもの)に作用し、アンジオテンシンⅠとする。

アンジオテンシン変換酵素(ACE)はアンジオテンシンⅠに作用し、アンジオテンシンⅡとする。

アンジオテンシンⅡは、
・副腎皮質の球状層の細胞に作用し、アルドステロンの合成、分泌を促す
・細動脈を収縮し、血圧を上昇させる
・視床下部に作用し、口渇を起こさせる→飲水行動へつながる

という一連の流れのことです。


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3、ラスト!副腎アンドロゲンについて


副腎皮質から出るホルモンラストは
副腎アンドロゲン(代表物質:デヒドロエピアンドロステロン)です!

アンドロゲンは精巣からも分泌され、それはテストステロンと呼ばれます。
そっちの方が有名ですね。

ですが、精巣のアンドロゲンは男性しか分泌されませんが
副腎のアンドロゲンは器官があるので、女性でも分泌されます。

抹消でテストステロンやエストロゲンに変換され、性ホルモンとしての作用を発揮します。

特に、卵巣機能が低下した更年期以後の女性では、
副腎がテストステロンのメイン供給源となります。


参考文献 標準生理学(医学書院)


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