生理学 性ホルモンについて②
こんにちは!
先週は女性ホルモンについて確認しました。
今日は女性生殖器の働き+男性ホルモンと言われるテストステロンについて
確認したいと思います。
なかなかボリュームのある範囲ですが、頑張っていきましょう😊✨
1、今週の問題
問 性周期の黄体期に起こるのはどれか。
(あ第24回)
1 卵胞の成熟
2 体温の上昇
3 子宮内膜の脱落
4 黄体形成ホルモンの増加
さて、早速ややこしいところです(笑)
正解は2 ですが、そもそも何期と何期がありましたっけ、、?
文字が多くなりますが、難しい表記はしてないので
時間がある方は一緒に確認しましょう!!😉
2、女性の生殖器の周期的な変化
女性の生殖器には約28日ごとの周期的な変化が見られます。
⭐️卵巣の周期的変化→卵巣周期
⭐️子宮内膜の周期的変化→月経周期(子宮内膜周期)
と呼びます。
3、卵巣周期
卵巣の周期的な変化は
卵胞を主役として
卵胞期→排卵期→黄体期 の3つから成ります。
下垂体前葉から分泌されるLH、FSHの2種類の性腺刺激ホルモンの変化によって起こります。
〜まず、月経が起こる〜
①卵胞期(月経開始後1〜14日)。体温が低い時期。
たまごが成熟される時期
・下垂体前葉の卵胞刺激ホルモン分泌が増加→卵胞が成熟🍳
・卵胞が発育→卵胞からエストロゲン(卵胞ホルモン)分泌が増加
・エストロゲンの作用で、子宮内膜の肥厚がスタート!
②排卵期(月経開始後14日頃)
たまごが卵巣から出ていく時期
・血中エストロゲンの増加で視床下部への正のフィードバックが作動。
黄体形成ホルモンの一過性の急激な増加(=LHサージ)が起こる
〜その結果として、排卵が起こる〜
③黄体期(月経開始後14〜28日頃)。体温が高い時期。
たまご(卵胞)が黄体という妊娠するための形に進化する時期
・血中のLHが増加→排卵後の卵胞が黄体に変化
・黄体からプロゲステロンが分泌される
・プロゲステロンの作用で子宮内膜から分泌液が出る(=受精卵の着床しやすくするため)
⭐️受精〜着床が起こらないと、黄体は退化し、白体となる。
再び卵胞が成熟し始める。
4、月経周期(子宮内膜周期)
子宮内膜の周期的変化は、
子宮内膜を主役として月経期、増殖期、分泌期 の3つから成ります。
・月経期と増殖期=卵巣周期の卵胞期
・分泌期=黄体期 に相応します。
卵巣から分泌されるエストロゲン、プロゲステロンの分泌変化によって起こります。
〜まず、月経が起こる〜
①月経期(平均5日間)
・子宮内膜の機能層(表層の膜)の脱落により出血が起こる
②増殖期(平均7〜10日間)
・卵胞の分泌するエストロゲンの作用で、子宮内膜の機能層が増殖する
〜排卵〜
③分泌期(平均12〜14日間)
・排卵後、黄体の分泌するプロゲステロンの作用で子宮内膜の分泌線が活発化。
→受精卵が着床しやすい状態になる。
⭐️受精、着床が起こらないと黄体は退化し、再び月経が始まる。
卵巣周期、月経周期、その都度血中濃度が高まるホルモンは
上記の通りです。
卵巣周期は性腺刺激ホルモンに、
月経周期は卵巣ホルモンに着目して見ています。が
1つの体の中で同時に起きている出来事なのを忘れないように
メモ書きでもいいので1つの表にするとわかりやすいです。
身体の反応については、血中濃度が高いホルモンの作用が出る
と考えればいいので、「プロゲステロンがたくさん=体温高い」などの
発想でバッチリです😉✨
5、男性ホルモン、テストステロンについて
精巣から分泌されるホルモンとして
アンドロゲン があります。(代表物質:テストステロン)
✔️精巣のライディッヒ細胞(間質細胞)で生成、分泌されます。
✔️分泌は下垂体前葉から分泌されるLH(黄体形成ホルモン)により調節されます。
〈作用〉
・セルトリ細胞に作用し、精子形成を促進
・男性生殖器の発育を促し、機能を維持(胎生期にも生殖器の分化のために働く)
・筋、骨基質のタンパク質合成を促進(蛋白同化作用)=筋、骨格の成長を促進。男性型の体型に。
・男性の第二次性徴の発現
・性欲の亢進
さて、お疲れさまでした!
前回女性ホルモンの作用を確認し、今回はややボリュームのある内容となりました。
なかなか復習する機会もないまま、苦手分野になっている人が多いイメージの女性の性周期です。
国試ではどの分野も出る可能性を持っているので
みんなが苦手な範囲で確実に点数が取れることにはとても意味があります!
ややこしいですが、休憩しながら繰り返し復習してみてください🌸
本日も最後までご覧いただきありがとうございました。
おもしろい!と思って頂けたら、本記事を「スキ❤️」「各種SNSでシェア」などを頂けましたら、これからも頑張る励みになります💪✨
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