見出し画像

エイトレッド/稟議書を紙で回しているそこのあなた、すぐに契約しましょう!

本日は日本におけるワークフロー製品のトップ企業であるエイトレッド社を紹介します。以下の株探の画面にもあるように、営業利益率で20%を超える高収益企業です。このnoteでは同社がなぜ企業から選ばれるのか、なぜ高収益なのかについて見ていきたいと思います。

画像2

日本におけるワークフロー製品のトップシェアを持っています。↓

エイトレッドの高収益の理由

検索するとワークフロー製品は星の数ほど出てきますが、なぜ同社の製品が選ばれるのか?有価証券報告書には以下のように書かれていました。

画像2

①の「日本型業務プロセスへの適用」というのがシェアを持っていることが理由の1つとしてあります。日本はまだまだ紙文化が根強く、紙のように扱えるという特徴がユーザーに受けているようです。
私は米国株はやらないのですが、ServiceNowなんかは世界的なワークフロー製品を展開していますが、日本のガラパゴス化した業務には参入しにくい(受け入れにくい)のかもしれません。高齢化が進み(私のような)おじさんおばさんが使う日本では英語が多くて今風なUIよりは紙の稟議書のような書式の方がとっつきやすいですね。

②製品カスタマイズをしない③販売代理店の活用の2点は、高収益の理由として大きいと感じました。カスタマイズをすると保守の儲けが大きくなるような気がするのですが、それに伴うコスト増を嫌気したということでしょう。販売代理店を使うということも自社で営業部門を持たなくて済む、必要な導入支援も代理店にさせることができます。結果、自社のバリューチェーンの中で一番付加価値が大きい製品・サービスの開発の部分に特化できますね。一種、フランチャイザーのようなおいしいポジションだと思います(なので利益率が高い)。

おわりに

ワークフローの市場予想を調べることができなかった点が非常に残念です。簡単にインターネットで情報を入手できませんでした(経産省とか出してないのかな?)。
肌感覚として、働き方改革以降、総務や人事などのバックオフィス領域において大企業では導入が進んでいるように思います。今後は中小企業や学校・市役所などのパブリック部門で導入が進むのではないかと想像します(その辺が調査レポートなどで調べたかった、、)。

エイトレッドはクラウド型のワークフローもラインナップされていて、中小企業向けにも拡販できそうです(クラウド版なら1ユーザー月額500円で使えるようです)。
そして何より②製品カスタマイズしない③販売代理店を使うという2点により、自社の人的リソースがボトルネックとなることがないというのが大きいと個人的には見ています。

ただなー、PER40倍強の会社を触るのはちょっと怖いな、、、

参考

【参考:ホームページのトップメッセージより抜粋】

一見すると物理的な障壁を取り除くことがワークフローシステムの導入効果のようにも見えますが、これは表層化した課題の一部でしかありません。本質的には人と人、組織間の障壁を取り除くことこそがワークフローシステムの導入効果であり、私たちがお客様へ提供する価値だと考えています。社内コミュニケーションの質を向上させることが、私たちエイトレッドの最大の目的です。

→問題の表層かもしれませんが、我々バックオフィスワーカーの痛みを取り除いてくれるソリューションなので、それだけでも価値ありますよ。

【参考:2020/3期決算説明会資料より抜粋】

→エイトレッドさん、IRをもうちょっと充実させていただけませんかね?説明会資料の作成頻度もそうですが、中身の数字も売上とかの結果指標だけではなく先行指標のKPIも開示してほしい、、、

画像3

画像4

画像5


いいなと思ったら応援しよう!