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魔女宅は正解なのかも
職場のキッチンで他部署の少しだけ年上のお姉様と喋っていたら、二十代の娘さんが二人いるとのこと。反抗期女子対応のリサーチに目が光る。
「14歳くらいの時どうだった?」
と聞いたらば
「まぁ〜 酷かったわよ!毎日がバトル。自分が正しいと思ってるし、自分中心に地球回ってると思ってるし、散らかすし、汚いし、いうこと聞かないし。」
反抗期は全世界共通。我が家の娘も例に漏れず。
「放っておく。無視はしないで、必要な時はちゃんとそばにいる」というスタンスがいいらしい。
これはよくネットで見るアドバイスにもあるから、きっと有効な方法の一つなのだろう。
「でも大学はカリフォルニアの外の大学に行かせて、あえて家から追い出したの。今はシカゴで医学部の進学待ちしてる。最初は寂しかったけど、家から出して正解だった。」
シカゴで大雪が降り、娘さんが「出かける前に1時間かけて車に積もった雪をどけたら…自分の車じゃなかった!」と泣きながら電話してきたという笑い話付き。
家を出てからはすごい変化を遂げたそうだ。それまで当たり前だと思っていたことが当たり前に起こらない。親の有り難みを知ったらしい。家に帰って来た時には料理から掃除までなんでもやってくれるそうだ。
そういえば、私が父の誕生日だったかに長文のお礼の手紙を書いたのも渡米後だ。
当時勤めていた職場の鬼ババボスによるストレスMAXで毎日泣いていた時に気がついた。
父さん、こんなの何百回もあっただろうけど、それにも堪えて家族養うってすごい責任!ありがとうございました。無視したり態度悪かったりしてすいませんでした〜!
その後、大学の学費や受験で滑り止めに払った費用などを数回に分けて親に返した。私の養育にかかったお金などその程度でカバーできる額ではないのは重々承知だ。
これからも少しずつ「還元」するつもり。
実家でぬくぬくと(多少は入金してたけど)、やりたい放題だったアホ娘ワタシ。両親はきっと私を信頼してくれていたのだろう。(多分
そんなアホ娘も路頭に迷うことなくちょっと遠い所で普通に生きている。
家&海の外に出てやっと分かった現実。
どれだけ親に与えられていたか気が付き、そして自分の能力や精神力に自信をつけるチャンス。
魔女の宅急便のキキが13歳で修行に出た意味が分かったような気がする。
今のご時世危険すぎるので、年齢設定は多少上げた方がいいかもしれないけどね。