2018/6/22 初めての反対討論
議会で初めて反対討論しました。
内容は「小泉地区二十一浜漁港の防潮堤工事の契約締結」
反対討論があると最後は起立採決で決めます。
議案書が出されて2週間ずっと悩んできました。自分が合意形成に関わってない浜のことですし、地域は既に何年も前に合意済みで、地元議員さんも内に葛藤を抱えながら調整に関わっており、市担当者の苦労も痛いほどわかります。そして今承認しないと工事の契約が間に合わないかもしれないとも思いました。ただ、どうしても信条としてやはり賛同はできないと判断し、意を決して反対しました。
結果は18:6、 賛成多数で議案は可決されました。
今回若手議員2人で反対討論をぶつけ、地元議員が賛成討論をしました(さらに反対討論はもう1名)。
事前に何度か担当課から話を聞き、地元議員の方からも本心を伺いました。そして何件か地域の方、低地ゾーンの方からお話を伺いました。何も変わりませんでしたが、やらないより何倍もよかったと思いました。討論を聞き賛同してくださった議員の方々、本心をお話しいただいた地元議員の方にも感謝いたします。
終わった後、ある先輩議員から「自分がろくに活動もしてない地区の話に意見するな!」とすごく怒られましたが、賛成討論をした地元議員の方からは「若手なんだから何でもやってみろ」と言われました。
以下、反対討論で読み上げた文章です。
「第19議案に対し反対いたします。
震災後2012年から住民説明会が始まった防潮堤建設の計画ですが、ご存知の通り合意形成が非常に難しく、住民だけでなく各行政機関の方々にも多大な苦労を強いられたと思います。しかし、様々な経験を得て、これまで気仙沼市は、防潮堤計画において他のどの市町村よりも真摯にこの問題に向き合い努力してきたと思います。
私の住む地区の大谷海岸においても、当初不可能と言われた国道の嵩上げ及び防潮堤の兼用化に成功したのも、住民努力もありますが、市の知恵と粘り強い交渉があってこそだと思います。また、先月行われた大谷漁港の防潮堤の説明会においても、「ここまで詳しい資料で事細かく説明しているのか」と驚かされました。
さて、二十一浜漁港では浜のすぐ背後に16mまで嵩上げされた国道の計画があります。それとは別に国道と浜の間に14.7mの直壁の防潮堤を建設する計画となっています。様々な葛藤がありながらも防潮堤の建設には地域は合意ということで、二十一浜漁港においても、市当局は丁寧な進め方をされていたと思います。しかし、14.7mとは4階建てのビルの屋上の高さとなります。県内最大の高さの直壁防潮堤です。このような状況であれば当然、国道との兼用化の検討がなされるべきです。市当局の話では国道一体化の可能性も一時は考えたと伺いましたが、しかし、国道側と正式な協議はしておらず、そのため住民側に国道兼用化の議論はなされていないと伺いました。より多くの可能性を十分に検討し、住民に示すことが必要だったのではないでしょうか?私は、市のこれまでの経験を生かした知恵と交渉力があれば、住民要望を満たしつつより良い案を必ずや提示できると信じています。
以上の理由から私は原案には賛同しかねます。これをもって反対討論といたします。」
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