【Charles Lamb】あれこれ →「茶の本」(The Book of Tea) など
「茶の本」(The Book of Tea) の第1章( I. The Cup of Humanity )に出てくる
“Charles Lamb”について、あれこれ。
【資料その1】「茶の本」(The Book of Tea)
〜[「茶の本」(The Book of Tea)内の記載は次の通り。翻訳はアプリ「DeepL」を使用。]
Charles Lamb, a professed devotee, sounded the true note of Teaism when he wrote that the greatest pleasure he knew was to do a good action by stealth, and to have it found out by accident.
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チャールズ・ラムは、紅茶の信奉者であることを公言しているが、彼が知る最大の喜びは、善い行いをこっそりと行い、それが偶然に発見されることだと書いている。
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上記および周辺記述に関し、青空文庫版での記述は次の通り。
『ほんとうの茶人チャールズ・ラムは、「ひそかに善を行なって偶然にこれが現われることが何よりの愉快である。」というところに茶道の真髄を伝えている。というわけは、茶道は美を見いださんがために美を隠す術であり、現わすことをはばかるようなものをほのめかす術である。この道はおのれに向かって、落ち着いてしかし充分に笑うけだかい奥義である。従ってヒューマーそのものであり、悟りの微笑である。すべて真に茶を解する人はこの意味において茶人と言ってもよかろう。』
青空文庫:岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
【資料その2】茨城大学 五浦 美術文化研究所報 第9号「岡倉天心生誕百二十年記念特集号」URL> http://rokkakudo.izura.ibaraki.ac.jp/wp-content/uploads/2014/01/009.pdf
〜[「岡倉天心生誕百二十年記念特集号」内の記載は次の通り。英語への翻訳はアプリ「DeepL」を使用。]
第一章の終りに近くでCharles Lamb, a professed cevotee を村岡 が
「本当の茶人チャールズ・ラム」と訳 したのはまづい。devotee は茶を「熱愛した 人」の意だから 「茶人」と訳すとおか しい。ラムは 「ひそか
に善を行 って供然にこれが現われることが何よりの愉快である 」と言う
ところに茶道(Teaism)の真髄を傅えている。という訳は、茶道は美を見 出さんが為に美を隠 す術であり、現わすことをはばかるようなものをほのめかす術である。斯の道は己に向って、落着いて併し十分に笑う気高い奥義(the noble secret of laughing at yourself )である。
従ってヒューマーそのものであり、悟りの微笑 (the smile of philosophy )である。総て真のヒューモリスツ(村岡訳は「すべて真に茶を解する人」)はこの意味に於いて茶人(tea philosophers)と言ってもよかろう。
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Near the end of chapter 1, Muraoka translates Charles Lamb, a professed cevotee, as "Charles Lamb, the real tea man.
Devotee means "one who is passionate" about tea.
Lamb was a "tea man" because devotee means "one who is passionate about tea. Lamb is "a man who secretly does good and offers it to others.
The most delightful thing is to do good in secret and have it appear in the world.
The essence of the tea ceremony (teaism) is expressed in the words of Lam: "Doing good secretly and having it manifest itself in a way that is pleasurable. This is the essence of the tea ceremony.
The reason is that the tea ceremony is the art of hiding beauty in order to find it, and the art of hinting at things that one would be reluctant to reveal.
It is the art of hinting at things that we would be afraid to reveal. This is the way to be calm and to smile fully at oneself.
This is the noble secret of laughing at yourself.
It is therefore the very essence of humor, the smile of philos- ophy.
ophy ). All true humanists (Muraoka's translation is "all those who truly understand tea.
In this sense, tea philosophers are all true humorists.
In this sense, they can be called tea philosophers.
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【Wikipedia】「チャールズ・ラム」URL> https://ja.wikipedia.org/wiki/チャールズ・ラム
〜[上記Wikipediaより抜粋]
チャールズ・ラム
Charles Lamb
死没 1834年12月27日(59歳没)
職業 作家・エッセイスト
国籍 イギリスの旗 イギリス
チャールズ・ラム(Charles Lamb、1775年2月10日 - 1834年12月27日)は、イギリスの作家・エッセイストである。特に『エリア随筆』は随筆(エッセイ)の傑作と評価されている。
【生涯】
父はインナー・テンプル法学院の幹部サミュエル・ソールト (Samuel Salt) の秘書であった。 ラムはロンドンに生まれる。1782年から1789年までクライスト・ホスピタル校に在学し、この時に詩人のサミュエル・テイラー・コールリッジと親交を結ぶ。その後、南海会社に入り、短期間で東インド会社に転じて30年以上も勤め、恩給をもらって退職した。1796年、姉メアリーが一時的な発狂の結果、ナイフで母親を刺殺した。ラムは結婚を断念し、精神疾患のため不定期に発作に見舞われる姉の面倒を見続ける。
副業として始めた文筆業では、姉メアリーとの共著『シェイクスピア物語』(Tales from Shakespeare 1807年)、「エリア」の筆名による随筆『エリア随筆(エリアのエッセイ)』(Essays of Elia 1823年/The Last Essays of Elia 1833年)で知られる。
日本では福原麟太郎の『チャールズ・ラム伝』が読売文学賞を受賞し、戦後日本の読書界に広くラムの価値を知らしめた。
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【参考リンク】gutenberg にある”Books by Lamb, Charles”
URL> https://www.gutenberg.org/ebooks/author/293