ラジオ生活:クラシックの庭 武満徹「ノヴェンバー・ステップス」 ( November Steps )
聞き逃しサービス 2024/11/12 放送
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クラシックの庭
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「ノヴェンバー・ステップス」
( November Steps )
作曲: 武満徹 ( Tōru Takemitsu )
横山勝也(尺八)
鶴田錦史(琵琶)
サイトウ・キネン・オーケストラ(管弦楽)
小澤征爾(指揮)
(18分55秒)
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開始より03分44秒頃 (終了より1時間46分16秒前頃)
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配信終了 2024/11/19 15:50
番組情報
Google検索 URL>
https://www.google.co.jp/search?tbm=vid&hl=ja&source=hp&biw=&bih=&q=武満徹+ノヴェンバー・ステップス
Bing検索 URL> https://www.bing.com/videos/search?q=Tōru_Takemitsu+November_Steps
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☆★☆ 武満徹「ノヴェンバー・ステップス」について【目次】☆★☆
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1. 武満徹「ノヴェンバー・ステップス」について
1.1 Wikipedia JA(日本版)の抜粋
1.2 Wikipedia EN(英語版)の抜粋、および、その日本語翻訳
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2. 作曲者:武満徹 について
2.1 Wikipedia JA(日本版)の抜粋
2.2 武満徹の作品一覧へのリンク・Wikipedia EN(英語版)
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<<< 以下、参照しているWikipediaなどへのリンクはそれぞれの先頭あたりで紹介してます。>>>
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1. 武満徹「ノヴェンバー・ステップス」について
1.1 Wikipedia JA(日本版)の抜粋
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Wikipedia JA(日本版) URL> https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ノヴェンバー・ステップス
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『ノヴェンバー・ステップス』(英: November Steps )は、武満徹が1967年に作曲した、琵琶、尺八とオーケストラのための音楽作品。ニューヨーク・フィルハーモニックによって初演され、武満が国際的な名声を獲得するきっかけとなった。
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【作曲の経緯】
武満にとって邦楽器の使用は1962年の映画『切腹』(監督:小林正樹)に端を発する。映画『暗殺』(1964年松竹映画、監督:篠田正浩)、さらに映画『怪談』(1965年 監督:小林正樹)、そしてNHK大河ドラマ『源義経』(1966年)の音楽を担当。それぞれ琵琶の鶴田錦史、尺八の横山勝也と共同作業で音楽制作をする。この経験を元に現代音楽純音楽作品として、琵琶と尺八のための『エクリプス』を作曲。武満にとって邦楽器のみの初の純音楽作品となる。また琵琶と尺八という組み合わせは邦楽の歴史ではそれまで見られないものであった。
この『エクリプス』の録音を、武満と親しくニューヨーク・フィルハーモニックの副指揮者を務めたことのある小澤征爾が同フィル音楽監督のレナード・バーンスタインに聴かせたところ、バーンスタインが非常に気に入り、これら日本の楽器とオーケストラとの協奏曲を書いて欲しいと武満に依頼することになる。そしてニューヨーク・フィルハーモニック125周年記念委嘱作品としてこの『ノヴェンバー・ステップス』が作曲された。
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【楽曲構成】
作曲に集中すべく武満が軽井沢のアトリエに来た際、その手元にはドビュッシーの『牧神の午後への前奏曲』と『遊戯』の楽譜を携えていたという。『ノヴェンバー・ステップス』の作曲が難航を続けるなか、ドビュッシー作品の模写として『ノヴェンバー・ステップス第2番』(のちに『グリーン』と改題)を先に完成している。
作曲開始当初、武満は『ウォーター・リング』という題名を考えていたが、アメリカの画家で友人のジャスパー・ジョーンズに話すと、武満の発想を理解しつつも、アメリカではウォーター・リングとは浴槽に付いた泡を意味するのでタイトルを変えた方がよいと語ったため、ジョーンズの意見にしたがった[3]。結果として11月に初演されることもあって『ノヴェンバー・ステップス』(十一月の階梯)というタイトルがつけられた。
曲は区切りなく演奏される11の並列された「段」(ステップ)からなる。(「段」=邦楽における楽曲の構成単位。)琵琶と尺八のソロパートは、五線譜で書かれているものの、玉のみが書かれ音価は示されておらず「間」の取り方は比較的自由であるが、代わりに演奏法が細かく指示されている。特に長時間に及ぶカデンツァ部分(第十段)は図形楽譜で書かれており、演奏家に大きく自由がゆだねられている。これらの書法は前作『エクリプス』に由来しているが、同時にまた当時アメリカ実験音楽の影響を受けて流行していた偶然性の音楽を邦楽の持つ伝統的感覚と結びつける意味合いもあった。初演者以外の演奏では色々な試行錯誤があったが、初演者によるカデンツァの演奏法は、鶴田・横山が作曲者に相談して、図形楽譜の約束事どおりに「翻訳」をして、ある程度演奏を固定化することに決めたため、琵琶と尺八の演奏はほぼ固定されている。
小澤指揮トロント交響楽団・1967年RCA、同サイトウ・キネン・オーケストラ・1989年フィリップス、岩城宏之指揮NHK交響楽団・1984年ソニー、若杉弘指揮東京都交響楽団・1991年デンオンなどのCDを聞き比べると、ソロパートがどれもほぼ一緒の様式を保っていることが確認できる。
オーケストラによる徹底した前衛語法は、琵琶と尺八の伝統的五音音階の印象を全く掻き消し、楽器の持つ「障り」(ノイズ)の持ち味を最大限に引き立たせる。この曲に対する評価は西洋音楽と東洋音楽の「融合」であると評すものもいれば、邦楽と洋楽の、さらには琵琶と尺八の「拮抗」であるという意見もある。しかし明らかなのは同時期の武満作品、例えば『アーク』、『クロッシング』、『アステリズム』などに見られる一元的なクライマックスを求めるテクスチュアが、この『ノヴェンバー・ステップス』ではそれほど強く見られず、むしろ邦楽器の持つテンションを保つためにオーケストラのテンションは徹底して分散させ、邦楽器の後ろに回っていることが、それらの作品との対比としての最大の特徴であると言える。また金管楽器を中心に曲の前半で一瞬だけ現れる協和音は、リゲティの『アトモスフェール』を髣髴とさせながらも、武満のその後の作品、例えば『グリーン』や『カトレーン』、『鳥は星型の庭に降りる』を予感させる。
この作品に対して武満自身は「オーケストラに対して、日本の伝統楽器をいかにも自然にブレンドするというようなことが、作曲家のメチエであってはならない。むしろ、琵琶と尺八がさししめす異質の音の領土を、オーケストラに対置することで際立たせるべきなのである」「洋楽の音は水平に歩行する。だが、尺八の音は垂直に樹のように起る」と述べている。
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【編成】
スコア(ペータース社)には配置が指定されている。弦楽器群、打楽器、ハープは舞台上で左右に分かれて配置される(以下、「左」「右」は客席から見た方向を示す)。
独奏楽器(指揮者よりも客席側に位置する)
琵琶(左側)
尺八(右側)二尺三寸、A管
木管楽器(舞台中央の後方に位置する)
オーボエ2
クラリネット3
金管楽器(木管楽器の後方に位置する)
トランペット(C管)2
トロンボーン(テナー)3
打楽器(管楽器の両脇に分かれる)
左側(奏者2名):チューブラベル、ゴング3、タムタム2、チャイニーズシンバル1
右側(奏者2名):チューブラベル、ゴング3、タムタム2
ハープ2(左右に分かれ、弦楽器群の内側に位置する)
弦楽器(それぞれの楽器が左右に分かれる。2つの弦楽器群はできるだけ離れること。)
ヴァイオリン24(12×2)
ヴィオラ10(5×2)
チェロ8(4×2)
コントラバス6(3×2)
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〜[上記wikipediaより抜粋]
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1. 武満徹「ノヴェンバー・ステップス」について
1.2 Wikipedia EN(英語版)の抜粋、および、その日本語翻訳
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Wikipedia EN(英語版) URL> https://en.m.wikipedia.org/wiki/November_Steps
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November Steps (ノヴェンバー・ステップス, Novenbā Suteppusu) is a musical composition by the Japanese composer Tōru Takemitsu, for the traditional Japanese musical instruments, shakuhachi and biwa, and western orchestra. The work was commissioned by the New York Philharmonic on the occasion of its 125th anniversary, and premiered in November 1967 by the orchestra under the direction of Seiji Ozawa.
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【Composition】
During the composition of November Steps, Takemitsu secluded himself to a mountain villa, taking with him the scores to Debussy's Prelude to the Afternoon of a Faun (1894) and Jeux (1912). At first intending to unite the Japanese and the western musical instruments in the composition, he came to the decision early on that the differences between the two musical traditions were too vast to overcome. On the brink of abandoning the project, he instead decided to make the difference between the two traditions a theme of the work. Takemitsu later wrote, "It might well be that as a composition it would fail, but I completed the work in order to show as great a difference between the two traditions without blending them."
Following this line of thought, Takemitsu stated that he did not attempt to integrate the Japanese and western sounds but to display them in juxtaposition to one another, thereby emphasizing their differences. Nevertheless, the work does present correspondences between the two sounds. The plucking of the biwa with the plectrum is echoed in the orchestra by percussive effects on the strings. The shakuhachi's breath effects are echoed by clusters and glissandi in the strings. In this way, Takemitsu creates a harmony between the two instrumental bodies while maintaining their unique sound characteristics.
Takemitsu reported that the natural sounds, such as birds and wind, at first disturbed his concentration. When he began listening to them more carefully, he came to view these sounds as not different from his own music. Later, when listening to November Steps while working in Africa, the cultural anthropologist Junzo Kawada commented that the sounds of nature did not interfere with the enjoyment of Takemitsu's composition.
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【Reception】
The performers of the New York Philharmonic were openly skeptical of playing with the two Japanese instruments, however, after hearing the first extended passage for the biwa and shakuhachi, concerns began to wane. Shouts of "Bravo!" came from the orchestra after the end of the first rehearsal. The first performance received compliments from Leonard Bernstein, Krzysztof Penderecki, Aaron Copland and other prominent musicians. Takemitsu expressed the view the positive reception of the work was proof that if a sound has value it will appeal to all people, not just to particular nationalities.
Shortly after the premier, the Toronto Symphony Orchestra, under its conductor Seiji Ozawa, gave November Steps its second performance in Toronto's Massey Hall. The work was distributed widely in the West when Ozawa and the Toronto Symphony included it on the fourth side of an LP of Messiaen's Turangalîla Symphony recorded in December 1967. Under Ozawa, this orchestra also gave the work its first televised performance, in a 1970 Canadian Broadcasting Corporation program, "East-West Concerto". In 1970, November Steps also had the distinction of being the only Japanese-composed music performed at Expo '70 when Ozawa conducted it in Suita, Osaka, Japan.
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【Legacy】
The process of writing November Steps, and its success, resulted in a new direction for Takemitsu's music. Takemitsu wrote that the effort in writing the piece, "somehow liberated music from a certain stagnation and brought to music something distinctly new and different". One of the ways in which the work changed Takemitsu's music was in a less traditional approach to musical form, which was replaced with a "stream of sound". Green (1967), composed for orchestra at the same time as November Steps, is more conventional, shows the influence of the two Debussy scores in a more direct way than does November Steps. In contrast, November Steps does not adhere to traditional western concepts of musical form, but takes the view that each sound is the focus of attention.
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〜[Excerpt from above wikipedia]
〜[上記wikipediaの日本語翻訳は次の通り。翻訳にはアプリ「DeepL」を使用。]
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『ノヴェンバー・ステップス』(のーべんばー・すてっぷす)は、日本の作曲家・武満徹が日本の伝統楽器である尺八と琵琶、そして西洋のオーケストラのために作曲した楽曲である。 ニューヨーク・フィルハーモニックの創立125周年を記念して委嘱され、小澤征爾指揮のもと1967年11月に初演された。
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【作曲】
「11月の階段」の作曲中、武満はドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」(1894年)と「ジュ」(1912年)の楽譜を携えて山荘にこもる。 当初は和楽器と洋楽器を一体化させるつもりで作曲していたが、2つの音楽の伝統の違いはあまりにも大きく、克服するのは難しいという結論に早くから達していた。 プロジェクトを断念するかどうかの瀬戸際で、彼は代わりに2つの伝統の違いを作品のテーマにすることを決めた。 後に武満はこう書いている。"作曲としては失敗するかもしれないが、2つの伝統を混ぜ合わせることなく、できるだけ大きな違いを示すために作品を完成させた"。
この考え方に沿って、武満は日本的な音と西洋的な音を統合しようとしたのではなく、互いの違いを強調するために並置して見せたのだと述べている。 とはいえ、この作品は2つの音の対応関係を提示している。 琵琶を撥で弾く音は、弦楽器のパーカッシブな効果によってオーケストラに響く。 尺八の息の効果は、弦楽器のクラスターやグリッサンディに反響する。 このようにして、武満は2つの楽器のユニークな音の特徴を保ちながら、2つの楽器の間に調和を生み出している。
武満は、鳥の声や風の音といった自然の音は、最初は集中を妨げるものだったと報告している。 しかし、より注意深く聴くようになると、これらの音を自分の音楽と変わらないと思うようになったという。 その後、文化人類学者の川田順三は、アフリカで仕事をしながら『ノヴェンバー・ステップス』を聴いたとき、自然の音は武満の作曲を楽しむ妨げにはならなかったとコメントしている。
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【レセプション】
ニューヨーク・フィルハーモニックの演奏家たちは、2つの和楽器との共演に公然と懐疑的であったが、琵琶と尺八の最初の伸びやかなパッセージを聴いて、その懸念は消え去った。 最初のリハーサルが終わると、オーケストラから「ブラボー!」という声が上がった。 初演にはレナード・バーンスタイン、クシシュトフ・ペンデレツキ、アーロン・コープランドら著名な音楽家から賛辞が寄せられた。 武満は、この作品が好意的に受け入れられたのは、音に価値があれば、特定の国籍の人たちだけでなく、すべての人たちにアピールできることの証明であるとの見解を示した。
初演の直後、小澤征爾指揮トロント交響楽団は、トロントのマッセイホールで「ノヴェンバー・ステップス」を再演した。 この作品は、小澤とトロント交響楽団が1967年12月に録音したメシアンのトゥーランガリーラ交響曲のLPの第4面に収録したことで、欧米で広く知られるようになった。 小澤の指揮のもと、このオーケストラは1970年のカナダ放送協会の番組「East-West Concerto」でこの作品を初めてテレビ演奏した。 ノヴェンバー・ステップス」は1970年、小澤の指揮で大阪府吹田市で開催された愛・地球博で演奏された唯一の日本作曲曲という栄誉にも輝いた。
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【レガシー】
『ノヴェンバー・ステップス』の作曲過程とその成功は、武満の音楽に新たな方向性をもたらした。 武満は、この作品を書くための努力は、「ある種の停滞から音楽を解放し、音楽に明らかに新しく異なるものをもたらした」と書いている。 この作品が武満の音楽を変えた方法のひとつは、音楽の形式に対する伝統的なアプローチを減らし、「音の流れ」に置き換えたことである。 ノヴェンバー・ステップス」と同時期にオーケストラのために作曲された「グリーン」(1967年)は、「ノヴェンバー・ステップス」よりも伝統的で、2つのドビュッシーの楽譜の影響をより直接的な形で示している。 対照的に、《ノヴェンバー・ステップス》は西洋の伝統的な音楽形式の概念に固執せず、それぞれの音が注目の的であるという見解をとっている。
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2. 作曲者:武満徹 について
2.1 Wikipedia JA(日本版)の抜粋
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Wikipedia EN(英語版) URL> https://en.m.wikipedia.org/wiki/Tōru_Takemitsu
Wikipedia JA(日本版) URL> https://ja.m.wikipedia.org/wiki/武満徹
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武満 徹(たけみつ とおる、1930年〈昭和5年〉10月8日[1] - 1996年〈平成8年〉2月20日)は、日本の作曲家、音楽プロデューサー。
濱田徳昭に対位法・和声を学び、作曲を清瀬保二に師事したが[2][注釈 1]、東京音楽学校の入学試験を放棄。その後、若手芸術家集団「実験工房」に所属し、映画やテレビなどで幅広く前衛的な音楽活動を展開。和楽器を取り入れた「ノヴェンバー・ステップス」によって、日本を代表する現代音楽家となった。
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〜[上記wikipediaより抜粋]
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2. 作曲者:武満徹 について
2.2 武満徹の作品リストへのリンク・Wikipedia EN(英語版)
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List of compositions by Tōru Takemitsu
Wikipedia EN(英語版) URL> https://en.m.wikipedia.org/wiki/List_of_compositions_by_T%C5%8Dru_Takemitsu
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