【草花】カンゾウ(生薬:甘草)
Wikipedia> https://ja.m.wikipedia.org/wiki/カンゾウ属
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カンゾウ属(甘草属 Glycyrrhiza)は、地中海地方、小アジア、ロシア南部、中央アジア、中国北部、北アメリカなどに自生するマメ科の多年草で、18種が知られている。薬用植物であり、根(一部の種類は根茎を含む)を乾燥させたものを生薬として用いる。
〜[上記wikipediaより抜粋]
【熊本大学薬学部・薬草園】【植物データベース】
マメ科
Fabaceae
スペインカンゾウ
Glycyrrhiza glabra L.
別名
カンゾウ
https://www.pharm.kumamoto-u.ac.jp/yakusodb/detail/003394.php
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【薬効と用途】
漢方処方で最も多く配合される薬物である.鎮静,滋養強壮,鎮咳,去痰など多くの作用があり,四肢や腹部の筋肉の痛み,胃腸機能や体力の低下,咽喉部の炎症や痰,咳など様々な症状に用いる.「百薬の毒を解す」と言われ,他の生薬の刺激性を緩和し,調和する.炙った炙甘草はその力が増し,滋養強壮作用も強くなる.痔の痛みには煎液を患部に何度も付ける.
主成分のglycyrrhizinは非常に甘く,甘味料として醤油,たばこ,料理に利用される.
同じく薬用にされる同属のウラルカンゾウ(G. uralensis)は小葉が大きいのに対し,本種は小葉が小さい.
〜[上記「植物データベース」より抜粋]
【東京生薬協会】【新常用和漢薬集】
カンゾウ (甘草)
https://www.tokyo-shoyaku.com/wakan.php?id=47
【日本漢方生薬製剤協会】
カンゾウ (甘草)
https://www.nikkankyo.org/seihin/shouyaku/03.htm
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【生薬の品質を五感で判断する方法】
中国で流通するカンゾウには,大別して東北甘草,西北甘草の2種類がある.
東北甘草は,根頭部からストロンが伸びる瘤状の部分を残して加工しているのが特徴である.根の先端に向けて次第に細くなり,外皮の色は赤黒く,剥がれ易く,断面は比較的粗であり,放射状のさけ目が顕著である.グリチルリチン酸含量が高く,甘味が強い.
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〜[上記【日本漢方生薬製剤協会】より抜粋]
【西陣病院】漢方薬によく含まれている「甘草」のお話
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甘草を含む漢方薬を数種類、また長期間摂取すると「偽アルドステロン症」と言う副作用を発症することがあります。偽アルドステロン症の症状は、過剰なアルドステロン作用による血圧上昇、浮腫、体重増加や低カリウム血症による手足のしびれや力の入りにくさ、脱力感、倦怠感、また頭痛、口渇、食欲不振などです。発見が遅れると高度な低カリウム血症による不整脈が起こることもあるため、気を付けるべき副作用と言えます。
一般に甘草の1日量が2.5gを超えると偽アルドステロン症の発症リスクが上がると報告されていますが、例えば風邪でおなじみの葛根湯を添付文書どおりの量で服用したときの甘草含有量は1日量で2.0gになります。漢方薬に含まれている甘草の1日量はほとんどが 3g以下なので問題になることは少ないですが、発症のしやすさは個人差が大きく、高齢者では1日量で1g程度でも発症することがあり、併用薬(利尿薬やインスリン製剤など)により発症リスクが上がることもあります。漢方薬を数種類、長期間服用する場合には甘草の1日総量が多くなりすぎないよう注意が必要です。
〜[上記「【西陣病院】漢方薬」より抜粋]