見出し画像

ゴルフの裾野を広げるということ   ~「誰でも楽しめるスポーツである」ことと「誰にでもふさわしいスポーツ」ではない~ 



ゴルフは一部の人のものではなく、本来は誰もが楽しめるスポーツです。
しかし、その一方で、誰にでもふさわしいスポーツであるとは限らない。
この言葉が示すように、ゴルフという競技には、単なる技術やルールを超えた「内面的な成熟」が求められる側面があります。

例えば、ゴルフ場での立ち振る舞い。
プレーの遅れ、クラブの扱い方、同伴者への配慮——こうした要素は、スコアと同じくらい、その人のゴルファーとしての資質を映し出します。
そして、それらが自然にできるようになることこそ、真に「ゴルフを楽しむ」ことの本質なのではないでしょうか。

私はレッスンプロとして、この考えを多くの人に伝えていきたいと思っています。
なぜなら、ゴルフの裾野を広げるということは、単にプレー人口を増やすことではないからです。
単に「誰でも気軽にゴルフを楽しめるようにする」ことが目的ではないのです。
大切なのは、「正しいマナーとリスペクトを持ったゴルファーを増やすこと」 なのです。


トップ選手の活躍がゴルフ人口を増やす流れ



ゴルフの歴史を振り返ると、競技人口が大きく増えるきっかけの一つは、トッププレイヤーの活躍です。
例えば、日本では松山英樹プロがマスターズを制したことで、多くの若者がゴルフに興味を持ちました。
石川遼プロが10代で華々しい成績を残したときも同様です。

こうしたトップ選手の活躍が、ゴルフという競技への憧れを生み、新たなゴルファーを生み出す。
この流れは間違いなく存在します。

しかし、これだけで本当にゴルフの裾野が広がるのでしょうか?
私がレッスンプロとして思うのは、「もう一つのゴルフの世界」があるということです。

もう一つのゴルフの世界



トッププレイヤーの活躍に憧れ、ゴルフを始める人がいる一方で、社会人になって新たな趣味を求める人、
仲間づくりの手段としてゴルフを始める人、健康のためにゴルフをする人もいます。

このように、自己実現や人とのつながりを目的としたゴルフの世界が存在しているのです。
そして、この層こそが、私たちレッスンプロが最も接する人々であり、彼らにゴルフの魅力を伝えることが私たちの使命だと考えています。

初心者がゴルフの第一歩を踏み出し、楽しいと感じる。
続けていくうちに、「もっと上手くなりたい」と思うようになる。
そして、上達する中でゴルフの奥深さを知り、やがて「ゴルフという文化」に敬意を持つようになる。

このプロセスをしっかりと伝え、サポートしていくことが、ゴルフの裾野を広げる本質ではないでしょうか。

ゴルフの伝統とリスペクト



しかし、ゴルフには独特の文化や伝統があります。
マナーやエチケット、ドレスコードなど、一見すると「古臭い」と思われるルールも少なくありません。

「Tシャツやジーパンでプレーしてもいいのでは?」
「もっとカジュアルに楽しめるようにすれば、ゴルフ人口は増えるのでは?」

こうした意見もありますが、私は単純にそう考えるのは危険だと思っています。

ゴルフは、海外から伝わった歴史あるスポーツです。
その文化や伝統をまるごと変えてしまえば、それはもはや「ゴルフ」ではなくなってしまうのではないでしょうか。

例えば、イギリスではゴルフはもともと上流階級のスポーツでした。
しかし、時代とともに労働者階級や職人階級にも広がり、多くの人が楽しむスポーツになっていきました。
それでも彼らはゴルフの歴史を尊重し、プレーのマナーを守ってきました。

日本でも、ゴルフを「自分たち流」に変えすぎるのではなく、ある程度のリスペクトを持って楽しむことが大切だと思います。

「誰でも楽しめるスポーツである」ことと「誰にでもふさわしいスポーツ」ではない



ゴルフの敷居を下げ、多くの人に楽しんでもらうことはとても重要です。
しかし、その一方で、「ゴルフにはふさわしいプレースタイルがある」ということも伝えていかなければなりません。

ゴルフは、その人の内面が映し出されるスポーツです。
例えば、プレーが遅いことを指摘されても気にしない人、
他人のミスを笑う人、
自分のスコアばかりを気にして周りへの配慮ができない人——

こうしたゴルファーが増えてしまえば、ゴルフの魅力そのものが失われてしまいます。

私は、レッスンプロとして、ただスイングを教えるだけではなく、
「ゴルフの本当の楽しみ方」を伝えていくことが重要だと考えています。

それはつまり、「正しいマナーとリスペクトを持ったゴルファーを育てること」 です。
それこそが、ゴルフの裾野を広げるために、私たちが果たすべき使命なのではないでしょうか。

まとめ



ゴルフの裾野を広げるとは、単にゴルフ人口を増やすことではない。
大切なのは、「正しいマナーを持ったゴルファーを増やすこと」。

トッププレイヤーの活躍がゴルフ人口を増やす一因であることは確かだが、
もう一つのゴルフの世界——社会人が趣味や自己実現のために始めるゴルフ——にも目を向けなければならない。

そして、ゴルフはその歴史や文化を尊重しながら楽しむべきスポーツであり、
ただカジュアルにすればよいというものではない。

「ゴルフは誰もが楽しめるが、誰にでもふさわしいスポーツとは限らない。」
この言葉の意味をしっかりと伝え、真のゴルファーを増やしていく。

それこそが、私たちの仕事ではないかと考える次第です

期間限定で公式LINE追加すると、ゴルフの悩みがぶっ飛ぶ5大プレゼント配布中!
↓↓↓↓↓↓↓↓ ↓↓↓↓↓↓↓↓
https://www.haradagolf-lesson.jp/another/

いいなと思ったら応援しよう!