五感を研ぎ澄ます─香りが創るゴールドファクトリーの特別な体験

ゴールドファクトリーの工房に足を踏み入れた瞬間、あなたはただならぬ「香り」に包まれます。革の柔らかな香り、磨かれた金属のわずかなオゾンのような香り、そしてほのかに漂うフレグランス。職人である佐々家正幸は、パターのデザインと製作に取り掛かる際、この香りを常に意識しています。香りが生み出す空気は、職人の集中力を引き出し、特別な空間を作り出す大切な要素なのです。

佐々家はこう語ります。「香りが私にとってのスイッチのようなものです。香りに囲まれ、心を落ち着け、集中力が高まることで初めて、ゴルフパターに全てを注ぎ込むことができるのです」。私生活においても、佐々家は香りに対するこだわりを持ち、どこへ行くときもお気に入りの香水を身にまといます。その香りは、作業中の緊張感をほぐし、心に余裕を持たせ、創造力を引き出す役割を果たしています。

ゴールドファクトリーの製品はただの「道具」ではありません。パターを手に取るとき、目で見るデザインや手に触れる感触に加えて、香りが記憶を呼び覚まし、五感すべてが一つの「体験」として働くことを大切にしています。これは、フランスの作家マルセル・プルーストの小説『失われた時を求めて』で描かれる「プルースト効果」を思い起こさせます。香りが記憶を呼び覚ます瞬間──紅茶に浸したマドレーヌの香りが幼少期の記憶を蘇らせたように、ゴールドファクトリーのパターを手に取った瞬間もまた、ゴルフの思い出や感動を鮮やかに蘇らせるのです。

脳科学者の中野信子さんもまた、嗅覚が記憶や感情を司る「海馬」や「扁桃体」に強く働きかけることを指摘しています。嗅覚は他の感覚と異なり、記憶や感情に直接アクセスできる唯一の感覚です。このため、香りが記憶を引き出し、心を落ち着かせると同時に、深い集中力をもたらします。ゴールドファクトリーでは、香りを単なる「演出」ではなく、パター作りのプロセスにおいて不可欠な要素と捉えています。香りがもたらす心の安定と集中が、最高のパフォーマンスを引き出し、職人のこだわりが宿る「一生もののパター」を生み出す源となるのです​。

ゴールドファクトリーのパターは、まさに五感を超えた「特別な体験」としてゴルファーに届けられます。見た目や性能だけではなく、持つ者がその一瞬に浸れるような豊かな体験を提供すること。ゴルフのスコアだけではなく、ゴルフそのものを深く味わうための「伴侶」として、香りの力を取り入れたパターを私たちは作り続けます。

香りが創り出す記憶と集中力。それがゴールドファクトリーが追求する「五感の体験」であり、佐々家正幸がこだわり続ける理由なのです。