私はどうしたって
私にとってあなたは他の世界へ連れていってくれるいわば乗り物みたいなもので、
でも私は、徒歩でもいいから、手を引っ張ってその世界へ連れて行って欲しいのです。
それが恋ってやつでしょ。私の歩幅なんかを気にして歩いて、あなたは背が私よりもうんと高いから、きっとこんな速度で歩いてるなんて馬鹿馬鹿しいとおもうのでしょう。
私も同じようにあなたの何かしらの道具になっているのかもしれない。いいえ、そうでしょう。
無理やりする恋なんて、大人だったら何かに目をつぶってできるのだろうけれど、眩しくてとても眩しすぎてそんなものには到底叶わないような、絶対的なあの世界に、あなたの意思で連れて行って。それで私をどうしようもなくさせて。