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自己紹介
いつもTwitterやnoteを見てくださっている皆さん、ありがとうございます。海外大に興味がある学生から話を聞かれることも多いので、生い立ちや留学についてここにまとめてみます。皆さんの参考になれば幸いです。またこの文章は所属するSmiRingのnoteに掲載された留学体験記を加筆修正したものです。
生い立ち、英語学習について
東京都出身で、地元の小学校を卒業後、都内の中高一貫校に進学しました。英語を学び始めたのも中学生からで、塾などは行きませんでした。インターナショナル学校や国際科ではない高校で、海外進学する生徒は数人に一人ぐらいです。高校在学中に二度長期留学していて、2年休学し計5年間在学したあとファウンデーションコースや語学学校などには行かずアイルランドの大学に進学しました。
留学のきっかけ
高校在学時に、英語が苦手であったにもかかわらず、東京都が運営する「次世代リーダー育成道場」というプログラムでオーストラリアの高校に一年間、文部科学省が主催する「トビタテ!留学JAPAN」というプログラムでエストニアの高校に一年間留学しました。その度に海外で暮らすことが心地よく、大学も日本にこだわることはないなと感じるようになりました。またネガティブな話ですが、日本の競争的な学校生活や、ルッキズム、女性の性的消費などの側面が息苦しく感じ、海外にいたほうが自分を好きでいられると思ったのも大きな理由になります。
留学先の選び方
・授業料が安い/奨学金が充実している
・高校の成績の基準が低い(不登校の時期があったためトップ大学に出現できるGPAはありませんでした)
・英語で学べる
・大学ランキングで上位300位ほど
などの大まかな基準を元に、アイルランドとヨーロッパ内の大学に出願し、合格と授業料免除の連絡が早く来た今の大学に入学しました。
留学までの準備
私が通う大学は、英語力と高校の成績が条件を満たしていればファウンデーションコースへの入学は任意であったため、高校卒業後ファウンデーションコースや語学学校に通うことなく直接大学に入学しました。入学のために、高校の成績、IELTSのスコア、SATのスコアを提出しました。また大学が提供する留学生向けの奨学金にも応募し、高校の成績、SATの点数、通常年間300万円ほどの授業料が免除になりました。
参考程度に書きますが、IELTSのスコアは総合7.0、高校の成績は5段階で3.5、SATは英語620/800数学800/800点でした。
海外進学がメジャーでない高校から目指すとなると一人でSATやIELTSの対策をしなければいけなかったり、国内進学者向けの授業や模試に時間を取られてしまったりと時間の使い方に悩む時がありました。その中で、普段歴史や政治経済などの授業を受けながら「英語でどう表現するんだろう?」と調べるなど、今ある環境を海外大受験に活かす方法を考えながら過ごしていました。評定が低くても、インターナショナルな環境でなくても、海外進学は実現できます!
留学生活の様子
Global Studies は歴史や文学、言語などを包括的に学び社会事象と照らし合わせて国際問題と向き合う学問です。具体的には、一年生の秋学期には考古学、アイルランド歴史、世界文学などを学び、春学期では戦争の歴史、文学と社会問題のつながり、革命の歴史などについて学んでいます。また中国語とイタリア語の授業も取っています。授業は講義の他にディスカッションを中心としたseminar/tutorial があり、毎週のseminar やtutorial に向けて論文や小説を読んで準備しています。予習の量が多く試験はほぼレポートのため常に読むもの、書くものがあり勉強に時間を割いています。休みの日は友だちと遊んだり、課題をやったり、語学学習をしていたりします。
留学のリアル/ツラかったこと
時間を割いて予習してもネイティブ学生の会話についていけなかったり、頑張って書いたレポートの評価が低くて落ち込んでしまうこともあります。日本にいたときは英語ができるだけで褒められていたのに、今はネイティブレベルの語学力がないとついていけない環境で、刺激になる反面置いていかれそうな時が多くあります。
留学して良かったこと/成長したこと
一つ確実に言えるのは勉強時間の増加です。高校在学中は英語だけに集中して周りの受験生より少ない勉強時間で大学受験を乗り越えましたが、今は毎日予習と課題に追われていて勉強することが当たり前になりました。また様々なバックグラウンドを持った友人と話す度に社会問題や日本国内の事情について関心を持つようになりました。友人同士でも、人種差別やルッキズムなどが話題に上がることが多いです。またアイルランドで出会う日本人もみんな興味深い人生を送っていて刺激になります。
将来の夢
まだ漠然としていますが、世界の貧困や虐待などの社会問題を根本から解決に向けて動かしたいと思っています。また教育に関しては、所謂優秀な生徒だけでなく、日本の学校が息苦しい人や経済的に余裕がない人にも海外進学という選択肢が届くような社会を作りたいと考えています。
留学を目指す人へ
あなたがどんな環境にいて、どんな志を持っていたとしても、留学に行く自由があります。周りと比べずに、自分の良さを活かせる留学を実現してほしいです。
最後まで読んでくれてありがとうございました!