二巻で終わると思ってたから最後のページで凄いモヤモヤしたんだぜ
ARATAです!
十二国記、白銀の墟 玄の月第2巻読み終えました。阿選の懐まで潜り込んだ項梁・泰麒組と文州で驍宗を探す李斎・去思組の行方が交互に描かれて徐々に物語が進展していく一方でますます謎が深まっていく、物語が加速していく途中のような一冊でしたね。
気になるポイントとしては
白圭宮の中では
阿選が叛いた目的は?国を滞らせる理由は?取り巻きの芒失者は何?
狼燦の思惑は?
泰麒の真意は?新王の捉位(原文ママ)は出まかせでは無い?
一方で文州では
驍宗の行方は?寒村に匿われていた負傷者は誰だったのか?
謀反の最中に函養山に入った荒民はどこに何を持ち去ったのか?その行方は?
といったところですかね。
[以下ネタバレあり]
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1巻で驍宗と思わしき「主公」と呼ばれていた負傷者が亡くなってしまいました。ただ白雉も落ちていないようなので驍宗かどうかは怪しいところです。李斎の確認した所持品が王のものでないことからミスリードの可能性が高そうですね。
中盤で語られた敵陣にあたる阿選陣営の心境はとても興味深いシークエンスでした。阿選王政が一枚岩でないところか内部の人間からしてもさっぱり不透明な形態になってしまっているとは・・・!張運のような小役人が国を仕切っている理由は不透明な政権下の中で指示も命令もよこさない王に代わって全てを取り仕切っているからでした。ただし張運自身も阿選の目的や狼燦の意は掴めない模様。
1巻では泰麒が新王阿選を認めることは宮廷に潜り込み瑞州候として地位を取り戻して民を救う目的のための欺瞞として描かれていました。ところが事が進むにつれて、策を巡らせているようで新王阿選が天意によって選ばれたのは事実なのではないかとも狼燦によって推察されました。(ただし現状狼燦が何によって動いているのか、まったく信用できないのでそれすら張運を納得させるためだけの欺瞞に重ねた欺瞞なのかとも思える・・・・)
とりあえず第3巻、第4巻と出るまでは何もわかんね!!みんな!!11/9までの一週間、戴国に思いを巡らせて悶々としようぜ!!
*今作の登場人物の過去に興味が湧いたので結局十二国記シリーズを最初から読み始めました。まずは月の影 影の海からだよ。景王陽子のおはなしだよ。