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【レビュー・十二国記シリーズ】風の海 迷宮の岸

(もしや横にして撮らないとトップ画入らないのでは???)

10本目!月の影〜に続いて一気に読んでしまいました。後に白銀の墟とも繋がっていく戴国の麒麟、泰麒の物語、いわばエピソード1!ファントム・メナス!

前半は蓬莱から連れてこられた高里要少年こと泰麒が蓬山で女仙と女怪の白汕子に囲まれてのびのびと暮らしながら十二国と自らの使命を知っていく展開、後半になると戴の王になるべく昇山した驍宗と泰麒との出逢い、天を偽り驍宗を王に選定してしまったことで不安に駆られる泰麒が描かれます。

この前半で語られる蓬山の暮らしの快適そうなこと!ただ麒麟はいずれ王を選定し、蓬山を離れ王の下で暮らさなければいけないためこの暮らしは一時的というかまさに親元を離れる子供、という構造で見てて辛いです。とはいえ王の選定と自分の麒麟としての使命に思い悩んでいた泰麒がついに黒麒麟に転変して驍宗と誓約するシーンは作中最高の盛り上がりを見せるシーンなので必見。小野不由美先生はうじうじ悩む主人公が全部振り払って成長する展開が好きね、ワシも大好きじゃ。

物語は驍宗が戴国の王として即位するところで終わりますが正直ここから白銀の墟に繋がる(黄昏の岸 暁の天を挟む)と思うと全然ハッピーエンドじゃないじゃない!と思えてならないのでとりあえず早く白銀の墟読んで楽になりたいと思いました。おしまい

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