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【レビュー・十二国記】白銀の墟 玄の城第3巻(※ネタバレあり)

十二国記の話ばっかりしてるって?FGOはどうしたって?

陳宮とサロメが出てこないんだもの!

何あのアソート!?おかしくない!?イアソンさんもバーソロもとっくに宝具Lvマックスなんですけど!?あの二人抜きで進めっかな・・・

最近になってやっと「十二」と打っった時の予測変換で「十二鬼月」が「十二国記」より後ろに出てくるようになりました。次の巻、楽しみですね。(ネタバレを踏んだ単行本派)

十二国記の話をしましょうよう。1日遅れで購入した白銀の〜第3巻。その日のうちに読み終えてしまいましたが先にも述べたように伏線回収祭りでした作中の謎は全て解けたのでは?なので第3巻は少し説明が多いように感じました。あっ、

当然のように第3巻のネタバレありなので未読の人はブラウザバックを



行ったか??

よしっ

1. 阿選の思惑

まず阿選の謀反は本意であったことが判明しましたね。人格者でもあり、良き武人でもあり部下から慕われる阿選は自分に匹敵する才能を持つ驍宗を常にライバル視していました。けれども驍宗は民衆を庇って驕王に背く、義によって民衆に敗北するなど、阿選と争って驕王の歓心を得るつもりなど無かった様子。それに裏切られた、侮辱されたと感じた阿選は蓬山から王となって帰ってきた驍宗の王位簒奪を画策し実行に移したと。案外小物だったな阿選…期待してたんだぜ、お前が操られてるって、可能性にな…

そんな阿選をうまく口車に乗せたのが驍宗の麾下でもあり司空航士であった狼燦。彼女は黄海に住まう朱旌こと黄旌でした。妖魔が跋扈する過酷な黄海に住む人々は妖魔を御することはできませんが習性を利用して人に害なすことは可能です。驍宗襲撃や宮殿の使用人が魂を抜かれたようになってしまっているのは彼女が阿選に貸し出した妖魔によるものでした。では彼女をそこまで駆り立てたのは何か?それは「王と麒麟の理を解明すること」でした。ワーォマッドサイエンティスト。戴の国は彼女の実験台になったというわけですね。めちゃ許せんよなあ

2. 泰麒の思惑

結局「新王阿選」は宮殿に堂々と潜り込むための泰麒の欺瞞だったのか?ですがこれも本人の口から述べられました。そもそも狼燦が言うように「同じ姓の王は続かない」という不文律(血族継承を防ぐため?)により阿選は新王にはなれません。狼燦は「この状況が前代未聞だから何があってもおかしくない」と言いますがこのルールはいまだに適用されていた模様。恵棟が阿選を見限って瑞州侯の辞任を申し出た時に泰麒ははっきりと「阿選は王ではない」と伝えます。これすら出まかせだと考えられなくもないですがこの状況下では本音の可能性の方が高いでしょう。

3. 驍宗の行方

最大の謎「驍宗はどこに逃げ延びたのか?」ですがなんと襲撃された場所から動いていないことが判明しました!なるほど不老不死の肉体を持つ神人であり宝具も持った王ならば首や胴体を両断されない限り重症でもいずれ回復する。食料さえ定期的に与えて飢えを凌げさえすれば例え出口のない崩落した山中でも生き続けることが出来たと!

そもそも阿選の計画は「驍宗を函養山の山中で襲撃、縦穴に落としたら山を崩落させる妖魔を利用して出口を塞ぎ、食料と水を届ける小さな孔を後から掘って軟禁する」というものでした。ところがこれを任された烏衡は忠実というよりは粗暴で短期な汚れ役。お膳立てされた状態でも驍宗の必死な抵抗を受け、命令に背いて函養山に大崩落を引き起こしてしまいます。そんな状況でも阿選には幸運なことに驍宗は6年間生き延びてしまったため(また、たまに荒民から神のために流れてくる食料にありつけたため)阿選は王でいられたというわけです。(驍宗が死亡した場合、新王が麒麟によって選ばれ同じ朴姓の阿選は王になれない)

6年間で崩落した山の中にわずかな外からの光を見出した驍宗が石くれを積み上げて地上に向かい、付近を通りかかった妖魔を御して脱出しようとするところで第3巻は終わります。他にも玉売買の元締めによる反乱準備、文州の再奥の街で生き延びていた驍宗麾下の軍人たちとそれに合流する李斎など、だんだんと第4巻に向けて打倒阿選の機運が熟してきました。あーーこれ第4巻は阿選と驍宗の正面対決が描かれるんだろうなああああ楽しみだなああ!!!

といったところで今日はおしまい


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