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中1英語で社会科ごっこする愚かさ
[これの続きです]
話がまたアフリカのどこかに飛んでいきます。
国際交流の講演か何かのようです。
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このページの狙いは、これのデビューですかそうですか。
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旧課程(2016年度)版では中2にこの文がデビューですが、現行では中1の12月に登場。
それはいいとして、このページにはいくつか気になる点があったのでひとつひとつ取り上げていきますね。
They're getting clean water from a well.
「井戸からきれいな水を取っているところです」ですか。正しい文ですが、
They're getting *potable* water from a well.
(井戸から *飲み* 水を汲んでいるところです)
のほうがわずかに良くなります。もとの文にあるように「clean water」もいいのですがちょっとだけいじってみました。
children go to the river and **collect** water.
(子どもらが川に行って水を **集める**)
これも正しい文ではあるのですが、理想を言えば
children go to the river and **fetch** water.
(子どもらが川に行って水を **運んでくる**)
としたいところですね。
これも少々手を入れていいかな。
We need your help.
間違いではないけれど、講演で聴衆を前に「諸君の手助けがいる」と呼びかけられては少々ダイレクトすぎて引いてしまいます。そこで、
We need *support* from many people.
(大勢のひとからの *支援* が要る)
くらいに整えたくなります。
ほかの文についても、もっと磨くことはできますが、中1の12月レベルでこれ以上のものを目指すと今後のスケジュールが壊れてしまうのでいじりようがありません。
たかが語学教材に、国際貢献とかの大仰な話題を盛りこむのが果たしていいことなのでしょうか? 教科書採用競争で勝ち残るためには、各地の教育委員会受けのよさげなトピックを盛り込みたくなるのはわかるのですが、その代わりに英文に背伸びを強いてしまっているといわざるをえません。
[続く]