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中学英語はラクゴがお好みらしい
[これの続きです]
メグとカイトの会話、ということになっていますがすでにふたりの姿は消えています。
「体」が消えて「頭」に移っていくのです。
ラクゴが世界で大人気というトピックは、よその中学英語教科書でも定番で、旧課程では中2や中3で出てくるのですが、今では中1で使われます。
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ああここで「which」(どれ)がデビューするのですか。
Which does she speak in her show, English or Japanese?
(ショーでは英語と日本語、どちらで喋るの?)
カイト(と設定された話者)がこう答えます。
She usually speaks English, but she sometimes speaks Japanese. (?)
うーん、間違いではないのですが、微妙かな。ラクゴ・パフォーマンスを彼女は英語ベースで行うけれど日本語もときどき混ぜるということですよね。
こんな風にしてはどうかな。
彼女のラクゴは基本は英語で、ときどき日本語になる
つまり
Her rakugo performance is mostly in English and occasionally in Japanese.
とすれば、難しい文法に頼らなくても、より優雅に同じことが表現できます。
「sometimes」は「ときおり妙なものが混じる」なニュアンスがあるので、もう少し客観的な感じのする「occasionally」に取り替えてみたよ。
それから「基本は」は「mostly」(大半のパートで)と工夫しましたが、いかがでしょう。
中1生には少々難しい? そうですか。
[続く]