二年間のまぼろし - 消えた小5英語(その2)
小5用の旧教材「We Can!」をちゃちゃっと見ていきましょう。
前回は Unit 1 に目を通しました。ちなみに9まであります。今回は2を見ていきます。その前に Unit 1 をどう教えていくか、文部科学省による指導案を紹介しておきます。
小3用「Let's Try!」の Unit 1 と同じで、名刺交換ごっこがあるのが印象的です。
Unit 2 に目を通していきましょう。
前に分析した現行の小5英語教科書の匂いがなんとなくします。「This is for you.」「Thank you!」のやり取りごっこ(p.16)とか。下は現行小5教科書より。
上の現行教科書を使う小5生たちは、すでに小3、小4で基本的な英語フレーズを、理解はできていなくてもなじんではいるわけです。疑問詞のほわっととかふぇあーとかふぇんとかも。しかし今回分析している「We Can!」小5篇で学んでいる(学んでいた)小5生たちは、そういう二年間のウォーミングアップがないままこの教科書に突入しているわけですので、比較した場合しんどさは今の小5生より大きいものだったと推察します。
実際この Unit 2 でもう「ほぇん」や「ほわっと」や「はう」が繰り出されています。
中1で習いなおすとはいえ、少々つらいですね。
そうそう指導案によると7コマ費やすそうです。
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