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新刊『彼はどうやって「戦場のメリークリスマス」を作曲したか』


Kindle での電子書籍は今年3月に最初のものを手がけました。

いろいろ試行錯誤、行き詰まりを繰り返しながら、やり遂げました。

もうひとつ挑んでみたい形態の電子書籍があります。

Apple Books です。

カラー画像、リンクも可能だとか。

楽曲分析本を世に問うならば、この形態のもののほうがいいかなと考えています。

「Avec Piano/戦場のメリークリスマス」というピアノ曲集があります。

思い出深い楽譜集です。

私の青春の、夢と挫折の詰まった、薄い本です。

作曲・演奏者いわく「どの曲も要は繰り返しだから、あるフレーズがあったらそれを好きな回数繰り返して弾いてくれって楽譜集を考えたら、数ページで終わってしまうからだめだっていわれたので、しかたなく演奏すべてを楽譜にした。なんかばかばかしかった」。

いつかあの本収録の、すべての曲を音符のひとつひとつまで分解し分析・再構成する書物を世に出したいなって思ってきました。

本をこれまで何冊か手掛けてきたのでわかるのですが、最後まで破綻なく何かを作り上げるのは、ものすごく大変です。

私がかの作曲家さんの楽曲分析を、このブログで気の向くままに続けてきたのも、いきなり書物用に書き下ろしていくのは、とても辛い作業になると思ったから。

電子書籍は、あまりページ数が多くないそうです。何百ページもの本を、ひとりで書ききるのは素人には困難で、それで数十ページ、場合によっては十数ページで力尽きてしまうのだとか。

これまでこのブログで楽曲分析を気ままに書き綴ってみて、痛感したのは、音楽の構造を視覚的に語るには、どこかまんが家さんの感性がいるなってことでした。

鍵盤に指を置いて耳を傾ければわかるジャンなことを、いちいち動画で、図解で、ドレミで、そして色分けで視覚化してあげないといけないのです。

昨年1月から6月末にかけて映画「ラストエンペラー」のエンディングテーマをこつこつ分析していきました。

自分の音楽分析力と感性が、研ぎ澄まされていくのを感じました。

「戦メリ」一曲に絞った分析本を、Apple Books から世に問うてみたら、どうだろう…

この曲もピアノ演奏にいろいろな版がありますが「Avec Piano」版のものを取り上げて、数十ページの電子書籍として、書き下ろしてみるのも悪くないかなって。

これまで書き綴ってきた戦メリ関係のものを、以下並べていきます。最古ものから最新のものまで、順に。(後に加筆したものは掲載順序が少しばかり違っています)

(最新ぶんから閲覧したい方はこちらをどうぞ)



The provisional title is,

How He Composed "Merry Christmas Mr. Lawrence" - Decoding the Musical Genius Behind the Score



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