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「メグの視力はそんなに悪いの?」

これの続きです。

アサミさんがメグと何か話しています。

「これはちょっと…」な会話です。

Do you play badminton?
(バドミントンは得意?)

Yes, I do.
(ええ、大得意)


「play」つまり一般動詞には「普段からやっている」のニュアンスがあるので、つまり「メグはバドミントンを普段からやってるの?」と問いかけているわけです。

ただ「Yes, I do.」はちょっと大げさかな。メグはバドミントンをするのは好きなのでしょうが、別に「ええ、大得意」と胸を張っているわけではないと思うのです。

日本の学校英語は、それこそ大正時代より「イエス、アイドゥー」と「ノー・アイドント」を生徒に反復練習させてきたのですが、これは「イエス、アイアム」や「ノー・アイムノット」と同じで、かなりきつい返事です。

気を付けて使わないと「バドミントン?あのくらいできるわよなめてんの?」と聞こえかねないのです。

次いってみましょう。

Well, can you see the gym?
Yes, I can.
We can play badminton there.
Great.

小6で習った「can」のおさらいのつもりなのでしょうか。

このやり取り、こんな風に聞こえます。

「えっと、あなたの視力で体育館は見えてる?」
「ええ、ちゃんと見えてるよ」
「あそこでバドミントンしましょう」
「わあすごい」

小学校で「can」を間違って習っていて、それが中学校にも持ち越されているのです。

Can you see the gym? (?)

これは視力検査のときに使うフレーズですよ。「Can you see ~?」(~は見える?)って。

後でバドミントンを体育館でやりましょうと誘うのであれば、

"Do you see that gym over there?"
"Yes."
"Would you like to play some badminton there later?"
"Oh, that's great!"

つまり

「あそこに体育館が見えるでしょ?」
「うん」
「あとであそこでいっしょにバドミントンしない?」
「ああ、いいね」

とすればとても自然な会話になるのですが…

Would you like to ~ ?」(~しない?)はごくありふれたフレーズなのだけど、中1冒頭では少々早すぎるので、教科書では使えないのです。


もっとも、

We can play badminton there.
(あそこでバドミントンしよう)

は正しい文です。この「We can」はフレンドリーに何か誘うときに使います。ふれんどりーに、です。


続く

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