へんな感じ

 彼がとてもいい文で持って、名言みたいなことを言っていた。まるで、本の文字を聞いてるようだった。
 そういえば、その言葉は、僕が好きな哲学者も使っていたな。

 でも、どうしたことだろう。とっても感動できない。なんなら、空白になった音を感じる。虚無的で、なんら刺激がない。
 
 言葉とか文って、内容よりも、言っている人に応じて熱が帯びるのかしらと思った。そうなると、僕の言葉には一切熱が帯びるわけがないのだ。

 ならば、僕は一切黙ってしまうのが良いのか。ならば、僕は一切黙ることを、続けられるのか。無理だ。

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