日産 童話と絵本のグランプリ
図書館で借りた本の中に「こぐまのアーリーとあかいぼうし」という本がありました。「ぼうし」を知らないこぐまが「ぼうし」を見つけるところから始まるお話で、「ぼうし」を知っていく過程がユーモラスで深い作品です。
このお話はどうやら、第34回日産童話と絵本のグランプリの絵本大賞を受賞した作品のようで、俄然このコンテストに興味をもった私は、図書館で見つけられる限りの「日産 童話と絵本のグランプリ 絵本大賞」の絵本を借りてきました。
こぐまのアーリーから受けた印象とはまた違い、かなり芸術に寄った作品が多いなあと思いましたが、コンテストの応募作品ということで、1冊にかかっている熱量、情熱をものすごく感じる作品ばかりでした。
コンテストが始まった当初の絵本にはないのですが、何回目からか表紙をめくったところにその本の書評があり、お話の構成、展開、紙面の使い方等を評価していて、そういうすべてが優れている作品を、私は無意識のうちに「面白い」と言って読んでいるんだな、と改めて意識しました。
こういうコンテストから絵本作家が誕生するんだろうなと思うとワクワクしますし、それを日産が長年やっていることにも驚きましたし、今後も注目したいと思います。