日記的なもの 11月13日

あいかわらず歌もの作曲のことを考えたり、試したりしている。

このために曲作りをはじめた当初、延々と展開もせずになり続けるシンプルなビートに対して、ギターとちょっとしたアンビエント的なサウンドの上で歌を歌おうと考えていた。複雑な構成を避けようと思った理由は、ライブをしたときにカラオケっぽさが漂ってしまうから。

今、5曲目ができあがろうとしているが、それがけっきょく最初に決めたルールが逸脱し、少し複雑なものになってしまっている。というのも、これからたくさんの曲を作って歌っていこうと思っているなかで、どうしてもシンプルなものだとパターンが限られてくるからだ。

ギターでいろんな変化球が投げられたらそんなことで困ることはなかったかもしれないけど、どうしてもそれがむずかしい。逆に、パソコンで曲作りをすればそんなことで困ることはなくて、偉そうなことを言ってしまうといくらでも作れる気がしているし、音源作品をベースに考えるとそっちのほうが聴きごたえはまちがいなく出る。

いっそバンドでも組んで、わざと制限をかけたいと思っているくらい。制限のなかでどこまで遊べるかということがちゃんと追求できないといけないという気持ちがある。ただ目の前に無限になんでも音が鳴らせる夢のようなアイテムがあると、どうしても無限のほうに頭は寄っていってしまう。

今できかけている「進化をやめろ」という曲は、俺が歌もの作品を作るうえで、ここまでが無限の上限!と、自分自身に示すためにはいい指標になるかもしれない。

作曲のメインツールとして、スペックの高いデスクトップのパソコンを使っているけど、ライブをするにあたって、そこまでスペックの高くないノートパソコンを使いはじめている。望みもしないスペックという制限だけが、今俺の手元にはある。そんなことを考えていたら、新しいパソコンがほしくなってきて、それはそれで困っている。いろいろむずかしい。

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