新世界のあたま #362
あともう何日かで毎日作文をしはじめて一年になる。良くも悪くも慣れてきたみたいで、書かないとなあと思って、なんとなくその日思っていたことをとっかかりとして書きはじめる。
最近は800字前後くらいの文章になることが多いが、だいたい10〜20分程度で書き終えることが多い。書きはじめたころから、別にスピードが上がっているわけでも落ちているわけではない。ただ最初のころは紙のノート上であれこれ考えをまとめてから書いていたので、実質的には速くなっている。
最近はそれをほとんどしていない。しなくてもなんとなくで書けるようになったとも言えるけど、内容に深みが出なくなっている可能性は捨てきれない。
自分の文章を読み返して、それがおもしろいかどうかを客観的に判断できるようになるまで、少なくとも数日はかかる。今の自分を完全に過去の自分にしてしまってからでないと、なんとも言えない。
音楽もかなり似ているけど、文章よりかは客観的になれるまでの時間が短い。たぶん頭をあまり使わずに済むからだと思う。
毎日曲を作って、文章を書いていると、毎回いちいち聴き返したり読み返し読み返したりしようとしなくなる。ただ音楽に関しては、作ったそばから何回も聴き返したくなることがある。たとえば今日作った曲なんかはそうだった。
新しいことを試したのだ。そしてそれがうまい具合にハマって、心のひとり打ち上げでもしたいような気分になったのだった。こういうことが定期的に起こる。
文章ではそれが起きない。かと言って自分の文章が嫌いなわけでもない。とびきり好きなわけでもない。
じゃあ俺は何のために毎日こんなことをやっているんだろうか。ほとんど誰も読みにこないようなものを(笑)
かりにそれがただの意地っ張りだったとしても、一年間毎日欠かさず書いてきたのだから、書くことがどうやら嫌いというわけではなさそうだ。自分の好きなものは、案外そんなふうにあとから気付くものかもしれない。
今日のMUSICTRICAL
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