愛着とか。
ー ハンディレコーダーのケースを外してかばんの中にしまうことにした。どれだけ取り出しやすいようにかばんにしまっておいたとしても、ケースを外して、そのケースをかばんにしまってという動作がストレスだった。あーめんどうくさいと感じてしまうと、もうハンディレコーダーをかばんから取り出さなくなる。
ケースに入れていたのは、壊したくないというより傷をつけたくなかったから。それが物を大事にしているということだと思っていたから。だけど使う頻度が多いほうが、傷だらけになったとしても使い込まれているもののほうが、よっぽど大事にされたものだと客観的には思う。
昨日書いたAbleton Noteの入口のカジュアルさに影響された。さっと取り出してさっとはじめられることがものすごく重要なことだ。すべてのことにおいて、それでいいと思う。
取り出しやすさよりも、はじめやすさ、いや、はじめたくなりやすさのことをいちばんに考えたほうがいい。
ー もう何年も前に買って、よく使っていた Beat Step という機材、これがもうしばらくのあいだ眠っていた。癖の強い機材で、あとちょっと壊れている部分がまって、使わないようになっていた。
歌もののライブのライブでやりたいことがあって、新しい機材がほしくなっていたので、なんとか物欲を抑えるために手持ちの機材で代用できないかを考えていたところ、これがうまく使えそうだとわかった。
久しぶりに引っ張り出してきたBeat Stepのつまみの部分は、加水分解を起こしてベトベトになっていた。これに気づいた時点で、すでにこいつのことを使いたくてしかたがなくなっていたので、いろいろ試して、けっきょくキッチン泡ハイターでうまくベトベトを取ることができた。前よりも愛着が湧いた。
こういうことが起きたには一度や二度ではない。何度も経験してる。今身の回りにあるものを、どうやったら使えるかと一所懸命考えることは、結果的に節約にも繋がるし、しかも機材を新しく買うのと同じくらいうれしい気持ちになる。
今日のMUSICTRICAL
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?