【全文翻訳】ChatGPTを作ったサム・アルトマンが描く未来「知能時代」とは?
こんにちは!「1年後起業する人」です!
日本時間 9月24日 午前2時、突然OpenAIのサム・アルトマンが「The Intelligence Age」というブログを公開しました。
要約すると、
「今後数十年でAIの技術が飛躍的に進歩し、人類がこれまで不可能だと思われていたことを実現できるようになる。同時に、AIの普及に伴う倫理的課題や社会的影響にも注意を喚起し、これに対する責任を持つべき」
という内容でした。
さらに気になる言葉が、
「数千日以内に超知能が実現する可能性がある」
これは、AGI実現の兆しが見えたということでしょうか?
以下に全文翻訳を載せます。
意訳もあるため、正確な文章が見たい方は実際の記事をご覧ください。
全文翻訳
今後数十年のうちに、私たちは祖父母世代には魔法のように思えたことを実現できるようになるでしょう。この現象自体は今に始まったことではありませんが、さらに加速していきます。人々は時代とともに驚くほど能力を向上させてきました。私たちが今できていることは、先人たちが不可能だと思っていたようなことばかりです。
私たちがより能力を持つようになったのは、遺伝的な変化によるものではなく、社会というインフラが個々の人間よりもはるかに賢く、有能になっているからです。重要な意味で、社会そのものが高度な知能の一形態とも言えます。私たちの祖父母やそれ以前の世代は、偉大なものを作り上げ、成し遂げてきました。彼らは、私たちが恩恵を受けている人類の進歩という足場に貢献してくれたのです。AIは、人々に困難な問題を解決するためのツールを提供し、私たちが独力では解明できなかった新しい足場を築く助けとなるでしょう。進歩の物語は続き、私たちの子供たちは、私たちが今できないことをできるようになるでしょう。
一度にすべてが実現することはないですが、私たちは近い将来、AIと協力してこれまでにはできなかったことを達成できるようになります。
いずれ、誰もが自分専用のAIチームを持つようになり、さまざまな分野のバーチャル専門家たちが協力して、私たちが想像できるほぼすべてのものを創り出すことができるようになるでしょう。私たちの子供たちは、どんな科目でも、どんな言語でも、どんなペースでも、個別に教えてくれるバーチャル家庭教師を持つことができるようになります。同じように、より良い医療、誰もが思い描くようなソフトウェアを作成する能力など、多くの革新的なアイデアが実現するでしょう。
これらの新しい能力により、今日では想像もできないほどの共有された繁栄を手に入れることができるようになります。未来には、誰もの生活が今の誰の生活よりも良くなる可能性があります。
繁栄だけが人々を幸せにするわけではありません。裕福でありながら不幸な人も大勢いますが、それでも繁栄は世界中の人々の生活を大きく向上させるでしょう。
人類の歴史を狭く捉えるとこうも言えます。何千年にもわたる科学的発見と技術的進歩の結果、私たちは砂を溶かし、少しの不純物を加え、極めて小さなスケールで驚異的な精度でそれを配置し、コンピュータチップを作り出し、それにエネルギーを通すことで、どんどん高度なAIを作り出すシステムを生み出す方法を発見したのです。
これが歴史全体における最も重要な事実となるかもしれません。
数千日以内に超知能が実現する可能性がありますし、もっと時間がかかるかもしれませんが、私は必ず実現すると確信しています。
どうして私たちは次の繁栄の飛躍の一歩手前にまで来たのでしょうか?
その答えは「ディープラーニングが機能した」からです。
もう少し詳しく言えば、「ディープラーニングが機能し、スケールに応じて予測可能に良くなり、私たちはそれにますます多くのリソースを注ぎ込んだ」のです。
つまりそれがすべてです。人類は、あらゆるデータの分布(あるいは、実際にはその分布を生み出す「ルール」そのもの)を本当に学習できるアルゴリズムを発見しました。計算能力とデータが増えるほど、それは人々が困難な問題を解決する助けをするのに驚くほど正確に機能するようになります。この事実の重要性を、どれだけ考えても十分に内面化することはできません。
まだ解決しなければならない多くの詳細はありますが、特定の課題に気を取られるのは間違いです。ディープラーニングは機能しており、残る問題も解決できるでしょう。次に何が起こるかについてはさまざまな予測ができますが、主なポイントは、AIはスケールとともにより良くなり、それが世界中の人々の生活に意味のある改善をもたらすということです。
AIモデルはまもなく、私たちのために特定のタスクを自律的に実行する個人アシスタントとして機能するようになります。
たとえば、あなたの医療ケアを調整するようなことも行うでしょう。
さらに将来的には、AIシステムは次世代のシステムをより良く構築する手助けをし、あらゆる分野で科学の進歩をもたらすようになるでしょう。
技術は私たちを石器時代から農業時代、そして産業時代へと導きました。ここから、知能の時代への道は計算能力、エネルギー、人類の意志で舗装されています。
AIをできるだけ多くの人々の手に届けたいのであれば、計算コストを下げ、それを豊富にする必要があります(そのためには多くのエネルギーとチップが必要です)。
十分なインフラを整えなければ、AIは非常に限られたリソースとなり、争いの火種となり、裕福な人々だけの道具になる可能性があります。
私たちは賢明に、しかし確固たる信念を持って行動する必要があります。
知能の時代の夜明けは、非常に複雑で極めて重要な課題を抱えた画期的な出来事です。すべてがポジティブな話ではないかもしれませんが、そのメリットは非常に大きいため、私たちは未来のためにも、このリスクをどう乗り越えるかを解決する責任があります。
未来は非常に明るいと私は信じていますが、それを今書き表そうとしても誰も正確に伝えきることはできません。知能の時代を特徴付けるのは、巨大な繁栄です。
ゆっくりとした進展にはなるでしょうが、気候問題の解決、宇宙コロニーの設立、そして物理学のすべての発見といった驚異的な勝利が、いずれ当たり前のことになるでしょう。
ほぼ無限の知能と豊富なエネルギー(つまり素晴らしいアイデアを生み出し、それを実現する能力)によって、私たちは非常に多くのことを成し遂げられるのです。
他の技術で見てきたように、欠点もあります。今すぐAIのメリットを最大化し、デメリットを最小化するために取り組みを始める必要があります。
たとえば、今後数年間で労働市場が大きく変わる(良い意味でも悪い意味でも)可能性がありますが、ほとんどの仕事は人々が予想するよりもゆっくりと変化し、私たちは「やること」がなくなるとは思いません(たとえそれが今日の私たちには「本当の仕事」に見えないものであっても)。
人々には、創造したい、互いに役立ちたいという生来の欲求があります。
AIは私たちの能力をこれまでにない形で高めてくれるでしょう。
私たちは再び、拡大し続ける世界の中に戻り、ポジティブサムゲームに集中できるようになるのです。
今日私たちが行っている多くの仕事は、数百年前の人々には取るに足らない時間の無駄に見えたでしょう。しかし、過去を振り返って「ランプ職人になりたい」と願う人はいません。もしランプ職人が現代の世界を見たら、周りの繁栄が信じられないほどだと思うでしょう。
そして、もし私たちが今から100年後の世界を見ることができたなら、きっと同じように、私たちの繁栄が信じられないものに見えるはずです。
やはり何か開発に進展があったのでしょうか?
GPT-5を出さずに4を擦り続けてることにも関係があるのでしょうか?(笑)
楽しみであり、AIとの向き合い方についてはこれからもっと議論すべきだと感じる記事でもありました。
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