昔ねこぢるは、 交通事故を見たそうだ。 バイクの青年が亡くなったのだが、 ねこぢるは衝突音でその事故に気づき、ほぼ即死したらしい青年が、救急車で搬送されるまでの一部始終を見ていたらしい。 その後警察官に事情聴取されて、事故に至るまでの状況をしつこく聞かれたらしいが、ねこぢるはそこは見ていないので、「分からない。」「知らない。」を繰り返したそうだ。 ジレた警官が、「ちょっともうあんた、人の生き死にがかかってんだから、ちゃんとまじめに思い出してよね!」と怒られたようだ。 人の生
三十数年前のある午後、私達は麻雀をしていた。 卓を囲んでいたのは青林堂編集者の山ノ井靖さん、 その奥様で漫画家の芳賀由香さん。 場所はそのご夫婦のアパート。 あと蛭子能収さんと私。 もう一人まだデビュー前のねこぢるがいたが、麻雀はできないので、後ろで漫画を読んだり、ゲームをしていたと思う。 昼をだいぶ過ぎたので、なにか食べようという事になった。 麻雀を中断したくないので、どこかで何か買ってきて、食べながら続けようということだったのだが、 これがいい、いやあそこの何々の
これもまた古い話になります。 30年ぐらい前、ねこぢると私が買い物がてら町田の駅前を歩いてました。 交番とからくり時計のある東口の広場です。 天気のいい日の午後2時頃でした。 いきなり高校~大学生ぐらいの女の子が走り寄って来て、 ねこぢるの着ているTシャツを指差し、 「これどこで買ったんですか?」と質問しました。 ねこぢるは「これは雑誌の景品で売ってないです、ほしいなら その雑誌の懸賞に応募するしかないです。」と答えていました。 そのTシャツにはねこぢるの、ぢるぢる旅行記
もう30年近く昔の話です。 当時は小田急線の町田に住んでました。 漫画の仕事が忙しくなったので、自炊することは少なくなり、 外食や出前、お弁当屋さんやコンビニ、ファーストフードなどを利用することが多くなりました。 出前は近所の町中華か洋食屋さんです。ネットで調べてみると、 町中華の方は廃業しており、「いまい」という洋食屋さんはまだ営業してました。 お弁当屋さんはフランチャイズではなく、個人でやってたとこで、今はないようです。 ココで売られてた弁当のおかずに、ホタ
日曜の朝、10時過ぎに起きてきた嫁が 「なんか嫌な夢見た。聞いてくれる?」と言った。 「聞かない。」 「あのさー、家の中で蝶が異常発生してんだよ。」 「だから聞かないって…。」 「それがものすごくきれいな蝶でさー。 双子どもが気味悪がって、これどうにかしてくんないって言うんだよ。」 「きれいってとこが嫌だ…。」 「そんでしょうがないから隣の部屋に様子を見に行くと、そっちのんがもっと蝶がたくさん飛んでてさ、なぜか血まみれの赤ちゃんがバブバブ這い回ってんの。」 「血まみれの赤ち