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4時間目の、チャイムと同時に猛ダッシュ。【企画参加】
空腹がピークを迎える4時間目。
秒針の音が、やけに教室に響く。
先生は教壇の上で、ぽつり、ぽつりと教科書の内容を説明している。
なんで4時間目に現代文の授業を持ってくるのかなぁ。
鳴りそうなお腹に必死に注意をはらい、今か今かとチャイムがなるのを待ちわびる。
あと5分、あと3分…。
そっと授業の用意を片付けはじめる。
まずは、マーカーペンや消しゴムを筆箱に入れることから…。
そしてお財布を机の中にセットし、先生が教科書を閉じるのを待つ。
「あと1分か。日直さん、号令お願いします。」
そう先生が指示すると同時に、学校内に待ちわびたチャイムが鳴り響く。
その瞬間、わたしは戦闘モードになる。
「きりーつ。れーい。」
日直の号令がもどかしく感じるなか、その手にはお財布をしっかりと握りしめ、ありがとうございました、の礼をすると同時に廊下に駆け出した。
スタートダッシュは順調。目指すは北校舎にある1階の購買。
野球部のあいつらには、絶対に負けない。
幸い、わたしのクラスは1番購買に近い位置にあるので、とっても有利。
だけど、油断は禁物だ。
少し息を切らしながら購買に滑り込むと、もうすでに数人先客がいた。
お目当てのものは…。
ある。残りはあと3つだ。
レジ付近にある、お目当てのもの。
順番に進んでいく必要があるため、ここでもまたじれったさを感じる。
早く、あの素晴らしい食べ物にかぶりつきたい…!!
途中、おきにいりのメロンパンも手にとり、ようやくお目当てのものを手に取ることができた。
手のひらサイズの、小さなおむすび。
それは、わたしの高校の購買名物、数量限定のからあげおむすびだ。
少し小さめのフォルムではあるが、しっかりとした塩味と、ボリュームのあるからあげが、校内では人気を博していた。
しかも、数量限定という曲者。
10個あるかないかなので、いつも男子生徒と競争を重ねていた。
わたしの勝率は、7割ぐらいだったかな。
購買に来ていたのはパン屋さんなのだが、どこのパン屋さんかわからないため、もう二度と食べることはできないけれど。
あーおむすび食べたい。
❆ ❆ ❆
ハスつかさんのこちらの企画に参加させていただきました。
おむすび777個目、おめでとうございます!!!!
高校の購買のからあげおにぎり、おいしかったなぁ…。
また食べたいけれど、食べられないという代物です😂
今回はそんな想い出話を書かせていただきました!!
ハスつかさん、素敵な企画をありがとうございます💫