SARS-CoV-2の検査について(*3/8追加)
最近、新コロナウイルス(SARS-CoV-2)の検査が日本は少ないとマスメディアが大々的に不安を煽るパフォーマンスをしております。
「韓国に比べて検査数が少ないじゃないか」という論調でしょうか?
NHKの記事は韓国や米国を例に、不安を煽る方向で記事にしている様です。
でも、
「検査を受けるために罹患者に遭遇しやすい環境を積極的に作っては本末転倒」
「不安に駆られた人々が一斉に医療機関へ押し寄せると、機能不全を起こす」
という意見も上がってきています。
何事も有限である状況で、医療現場の機能の円滑さを確保しつつ、COVID-19関連以外の患者さんのケアの場を確保しつつ、最大の感染源にならない為の最善を考えると致し方ない状況かもしれません。
あ、そうそう。
COVID-19(新型肺炎)の症状の特徴として、「風邪症状」と安倍総理はおっしゃったため、クシャミ・鼻水・咳・発熱と頭に浮かぶと思います。
その風邪諸症状の典型の中に、COVID-19では現れない症状があります。
皆様はご存じでしょうか?
それは、「鼻水」です。花粉が飛ぶ時期になりますが、鼻水は武漢の河北の数かる症例でも出たことが一切無かったです。一つの目安になると良いですが…。
ただ、洟をかむ機会が増え、目もしょぼしょぼと辛い時期ですが、くれぐれも汚染された手指で触れないように注意が必要ですね💦
これは結構厄介です。皆様もお気をつけ下さいませ。
さて、肝心の検査方法に関する情報を続けさせていただきます。
注意事項がありますので、よく読みよく踏まえていただいて気持ちの中に留めるようにお願いいたします。
○SARS-CoV-2の迅速検出法開発(プレスリリース)⚠
「神奈川県衛生研究所と理化学研究所が新型コロナウイルスの迅速検出法を開発しました」 ⚠【取扱要注意】
⚠まだ、実証実験段階の未承認の検出方法の為、取扱や広報を避ける必要のある研究です。⚠
県は、外来感染症の防疫に資する技術開発研究に取り組んできたところですが、今般、神奈川県衛生研究所が新型コロナウイルスの3株をダイヤモンド・プリンセス号の乗船者の検体より分離することに成功し、それを用いて、神奈川県衛生研究所と国立研究開発法人理化学研究所(以下、「理化学研究所」という)が新型コロナウイルスの迅速検出法を開発しましたので、お知らせします。
今後、文部科学省及び国立研究開発法人科学技術振興機構(以下、「科学技術振興機構」という)から、緊急的な追加研究支援も頂きつつ、開発成果のさらなる改良を進めるとともに、研究機関や大学、医療機関等の協力を得ながら、実証研究にも取り組んでいきます。…
…
・理化学研究所が開発したSmartAmp(スマートアンプ)法を利用して検出する方法
・県からの要請により、神奈川県衛生研究所と理化学研究所は、SmartAmp法を利用した新型コロナウイルスの検出方法の研究開発に着手
・遺伝子を特異的に増幅して検出する簡便・迅速・安価な遺伝子検出技術。
既存のリアルタイムPCR装置をそのまま利用することができるとともに、PCR法のような温度の上下を必要としないため、増幅時間の短縮及びエネルギー消費量の削減が可能な技術。
・理化学研究所の支援:新型コロナウイルス検出に必要な試薬の調整、検体サンプルの処理・解析等のプロトコルを作成し神奈川県衛生研究所に提供。
…
今般の研究成果
神奈川県衛生研究所は、新型コロナウイルスの3株を、ダイヤモンド・プリンセス号の乗船者の独立した3検体から分離することに成功しました。
この3株は、新型コロナウイルスの全ゲノム解析や迅速核酸検出法を開発するのに必要な試料となります。
この試料を用いて、神奈川県衛生研究所と理化学研究所は、新型コロナウイルスを迅速かつ高感度に検出する研究用試薬を開発し、実際の検体で性能を確認しました。
今後の展開
県では、今回開発した新型コロナウイルスの迅速検出法のさらなる改良を行っていくとともに、SmartAmp法を利用した新型コロナウイルスの検出試薬に関する実証研究を、関係行政機関、研究機関、大学及び医療機関等と連携して開始することを予定しています。
その取組を推進するため、文部科学省・科学技術振興機構「世界に誇る地域発研究開発・実証拠点(リサーチコンプレックス)推進プログラム」の追加予算を配分して頂くこととなりました。
県としては、本追加予算も有効に活用して、SmartAmp法を利用した新型コロナウイルスの検出試薬に関する実証研究を推進してまいります。
注意点
今回公表した研究成果は、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」に基づく体外診断用医薬品等の承認を現時点では得ておりません。
あくまでも研究(実証研究)段階のものとなりますので、同法に抵触するような取扱や広報は避ける必要があることから、その点につきましてご配慮のほど、よろしくお願いします。
○SmartAmp法:理化学研究所が開発した簡便・迅速・安価な遺伝子検出技術。
既存のPCR装置をそのまま使用して、従来とは違い温度上げ下げしての増幅方法ではないために、増幅時間の短縮及びエネルギー消費量の削減を可能にします。
⚠今回の研究成果は、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」に基づく体外診断用医薬品等の承認を得ていない、実証実験段階のものの為、取扱や広報を避ける配慮が必要です。
○PCR法とは?
そもそもPCR法とはどんな検査なのでしょう?「日本微生物研究所」
PCR法って?
遺伝子はそのままでは目で見ることはできません。しかし人工的に、増やしたい部分だけを増やすことができるようになり、特別な装置を使えば目で検出することが可能になりました。遺伝子増幅技術の代表的なものがPCR法です。
PCR法は、増やしたい遺伝子のDNA配列にくっつくことができる短いDNA(プライマー)を用意し、酵素の働きと温度を上げ下げすることで、目的の遺伝子を増やす方法です。増えたDNAを染め出す特殊な装置に入れる事で、増えた遺伝子を目で確認する事ができます。検体の中に増やしたい遺伝子があれば増えて目で確認することができ“陽性”と判定されます。しかし、検体の中に遺伝子がなければ増えないので、目で確認することはできず、 “陰性”と判定されます。
PCR法と微生物検査
以前、微生物検査は生化学的性状を主体とした検査法が主流でしたが、遺伝子検査の飛躍的な発展により、迅速性を要する微生物検査の分野にも応用されてきています。遺伝子検査を導入することで、微生物の新たな一面も解明されてきました。しかし、遺伝子検査は完全な検査ではなく、従来の生化学的検査を併用することで、様々なことが解明されています。
○朝日デジタルの紹介する別のウイルス検査
特徴
・PCR装置とは別の新規検査機器
・従来は約6時間→新しい検査機器では約30分ほど(→15分以内*)
・PCR検査では喉の粘膜や痰からウイルスの遺伝物質を検出し、装置で増やし検出
→新しい検査機器は、産業技術総合研究所が開発した遺伝物質の増幅を早める
技術を使い、検体の処理を含めて約30分で結果
・検査機器は持ち運べる大きさで、最大4人分同時に検査できる。
・価格は一台数百万円。
厚労省は来月20日から国…(登録せずに読める部分はここまででした💦)
朝日新聞の記事が正しければ、来月にも厚労省がこの新しい検査機器に関して何らかの行動を起こす、という事の様です。
この機器、検出時間はとても短いですね。精度はどうなのでしょう?
検出方法についての詳しい詳細は不明です。
同時に4人分検査ができるという事と約30分で検査完了という事で、素早く沢山の検査ができる為、今以上にヒューマンエラーに気を付けなければならないです。
素早く沢山の検査が完了し、コレで高精度ならば言うことなしです。
留意点
・新しい検査機器の導入
・検出の精度
・ヒューマンエラーを起こしづらくするための環境配慮
(利点である同時に4人分検査。所要時間約30分)
単純に考えると朗報です。
でも、精度の如何によっては、反って仇になる可能性も秘めています。
それなのに、今までの朝日新聞の日本に対する仕打ちの酷さと、朝日新聞一社のみが先んじて報じた為、裏があるのではと勘繰りたくなります。
「なぜ、一社だけ情報が早かったのか?産業技術研究所か厚労省に懇意のものがいるのでしょうか?」と展開していってしまいますね😓
*(2020/3/8 追加更新)*
2つの検査キットが載っている記事がありました。この記事では産総研と杏林製薬の研究チームが開発した遺伝子検査システム(GeneSoC)は15分程度で診断できるそうですね。時間がさらに半分短縮されたようです。
次に制度も気になるところです。
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それとは別に、日本の研究所には主要ポストに外国人が占めていたりすることもあり、スパイを取り締まる法律も不足している日本の現状では本当に危険ですね。
海外でも相当やられて、この辺りの対策は常識になっている様ですが、日本はザルですらない状況と聞くといつも不安に感じてしまいます。
日本の研究のプレスリリースでも、日本と銘打っていても外国人グループの場合もあったりして、優秀な人材を確保しているという面では良いのですが、その反面、外国人には学生時代から日本が支援をして研究者になれたとしても、日本人にその機会がない見たいな変な状況を聞くと蟠りを感じてしまいます。
素晴らしい研究を日々されている研究者の皆様が、健全さをもって日々頑張って居られるような環境づくりは必須だと感じます。