【布マスクは効果があるのか?】papakosoマスク大作戦②
今回、政府から配布されるマスクについても賛否両論、様々な意見があるようですが、はたして「布マスク」を付けることに意味はあるのか?
今回はこの疑問について考えてみます。
さて、まず最初に、皆さんはマスクの種類をご存知でしょうか。
マスクの種類
マスクはその用途により、「医療用マスク」「産業用マスク」「家庭用マスク」の3 種類にわけられます。
先日、政府から一般家庭に配布されると発表があったのは「家庭用マスク」。いわゆる布マスクです。
家庭用マスク
カゼ、花粉対策や防寒・保湿などの目的で日常に使われるマスクです。
素材や形状、サイズなども豊富で、フィルター性能と通気性のバランスがよいため、長時間に渡り、快適に使用できるのも特徴です。
医療用マスク
主に医療現場もしくは医療用に使用される感染防止用マスクで、外科手術などの際に使われます。
“外科の”“手術の”という意味から「サージカル(surgical)マスク」とも呼ばれています。
産業用マスク
主に工場などで作業時の防塵対策として使用されるマスクです。
工業用マスクや防塵マスクとも呼ばれ、粉塵の量や性質により口や鼻だけを覆うもののほかに顔面すべてを覆うものもあります。
一般社団法人 日本衛生材料工業連合会ホームページより
http://www.jhpia.or.jp/product/mask/index.html
papakosoで企画しているマスクもこの「家庭用マスク」となります。
マスクの基本性能
マスクの基本性能を表す数値のひとつとして、「フィルター部の捕集(ろ過)効率」が挙げられます。
これは目的に合った大きさの粒子をろ過する機能で、その対象は例えば
花粉や細菌、ウイルス対策、PM2.5対策など。
これらの粒子の比較は以下の通りです。
粒子の大きさの比較
花粉:30.0マイクロメートル(単位μm)
飛沫:3.0~5.0μm
PM2.5:2.5μm以下
細菌:1.0μm
インフルエンザウイルス:0.1μm
(一社)日本衛生材料工業連合会資料より
昨今の状況では様々な布マスクが出回っており、中には布マスクで「ウイルス対策」などと記載されているものがありますが、一般的な布マスクではウイルスは防げません。
不織布のマスク=ウイルスも防ぐ、と誤解している方もいるようですが、3.0μmの細菌に対応できても、ウイルスの0.1μm以下の粒子までは対応できないものも多くあります。
しかし、ウイルスが防げないと無意味かというとそうではなく、ウイルスが咳やくしゃみで飛散する際には、水分を含んだ飛沫となり、この飛沫感染には効果的だと考えられます。
一方で、水分を含まない状態のウイルスや、ナノウイルスと呼ばれる0.03μmの粒子はサージカルマスクでも防ぐことが出来ず、空気感染が懸念されるレベルになります。
布マスクは効果があるのか?
そしてしばし議論が交わされる「布マスクの効果」について。
「布マスクは意味がない」と言われる理由の一つにこれまでのWHO(世界保健機関)の指針があります。WHOは2020年の2月には、医療現場でのマスク不足を防ぐためもあり、「症状がない人は予防目的でマスクを着用する必要がない」としていました。
しかし、アメリカでも4月に入りマスクの着用を推奨するようになり、東欧諸国ではマスクの着用を義務付ける国も増えています。チェコでは、外出時にマスクやスカーフなどで口と鼻を覆うことを義務づけたとのこと。
WHOも4月3日の会見で「手作りのマスクや布製のマスクを使用することは、新型ウイルス感染拡大の全般的な対応に役立つ可能性がある。そうした政府の決定をWHOはサポートする」と話しています。
つまり、布マスクはそれだけで完全にはウイルスを防ぐことはできませんが、大きな飛沫を防ぎ、のどを保湿する可能性はあること、また、感染を自覚していない人が他人にウイルスをうつさないようにするという意味では十分に着用の意味はあるとされています。
マスクの形状
マスクの形状にも、大きく3 つのタイプがあります。
1つ目は、安倍さんが着けているような「平型マスク」。
2つ目は、使い捨てタイプに多い、プリーツ構造を採用した「プリーツ型マスク」です。
3 つ目、立体的な作りになっている「立体型マスク」です。
平型マスク
一般的なガーゼマスクといえる平型タイプの魅力は、高い保湿性と保温性です。マスク本来の捕集や飛散防止といった機能に加え、睡眠時やエアコンの効いたオフィスなどで、乾燥からノドを守のに役立ちます。また、天然素材である綿織物を使用しているのも特徴です。
プリーツ型マスク
顔前部にフィットし、圧迫感を与えません。前面がプリーツ状になっているため、口の動きにも柔軟に対応。マスクをしたまま話をしてもズレにくいのが特徴です。また、プリーツを上下に広げて装着することでマスクと口の間に空間が生まれ、呼吸がラクに行えます。
立体型マスク
人間の顔の形に合わせてデザインされているため、隙間なくピッタリとフィットします。マスクと口元の間に空間ができるので、装着時の息苦しさやしゃべりにくさが大幅に緩和されます。また、女性にとっては、口紅うつりが少ないのも大きな魅力といえるでしょう。
一般社団法人 日本衛生材料工業連合会ホームページより
http://www.jhpia.or.jp/product/mask/index.html
papakosoで試作を進めているのは「立体型マスク」になりますが、素材は「平型マスク」に使われる綿素材を使う予定なので、「平型マスクの立体バージョン」となります。(ややこしい)
平型は口だけ隠す給食用マスクとしては良いのですが、やはり小さい。
(安倍さんを見ていても小さいと思わずにはいられない。)
口はもちろんですが、鼻もブロックしたい。自分が使っていても、やはり余裕をもって鼻まで覆い隠せるものが使っていて安心なので、平型マスクの進化版立体バージョンとしました。
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とマスクの予備知識を深めたところで、そろそろ内側に使う候補生地が届く予定。
現在はダブルガーゼやゴムなど、マスクに必要な原材料も生産が追い付いていません。なんとか候補生地の中で決定ができると良いのですが。
そして最後ににお約束の広報活動
現在、日経新聞社のクラウドファンディングサイト「未来ショッピング」にて、家族が川の字で寝る掛布団「つながる布団」の先行販売を実施しています。
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