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1993 時空を超えた愛の物語(美少女戦士セーラームーンR)

0.美少女戦士セーラームーンについて

今回は泣くほど感動的な展開の多い「美少女戦士セーラームーンR」を紹介するために今回の記事を書きました。なぜ無印版ではなくRだったかというと、その理由は「終わりがいいから」です。それについて話をしていきましょう。

1.役者の演技力がカンストレベル

荒木香恵さんの「ブラックレディ」と「ちびうさ」の演技、三石琴乃さんの「月野うさぎ」と「ネオ・クイーン・セレニティ」の演技など、主人公たちの演技が別人すぎるという話から始めさせてください。ここは見てもらわないと分からないですけど、これを見たら90年代アニメの主役が別次元な存在だということがよく分かります。正直ネタバレしても、ここの演技の話だけでも見る価値は絶対ある作品だと思います。

2.悪役の扱いが原作超えの高待遇

原作漫画と違い、悪役の扱いや生かし方がこの上なくいいのがこのRの魅力でもあります。
例えば原作だとやさぐれてムーンの命を狙って撃破されるプリンス・デマンド。彼は、このアニメだとムーンを愛していたがゆえに彼女をワイズマンから庇った挙句、王族らしく「一族を頼む」とブラックムーンの一族をムーンに託してその若い命を散らすのです。これで泣くなとか言われたら、「無理!」と叫ぶ自信があるほど彼の一生は美しかったです。
これ以外にも彼の弟のサフィール、あやかしの4姉妹など、原作と比べ物にならないほど扱いのいい敵役は多いので、それも原作勢にも勧められる魅力の一つです。

3.「愛の戦士」、その成長の物語

まず、この魅力を語るうえで欠かせないのはR5話「新しき変身! うさぎパワーアップ」です。この話でうさぎは幻の銀水晶を手に入れ、その力で戦う「愛と正義の戦士」へと成長するのです。その覚悟を決めたときの姿は「プリンセス・セレニティ」、つまり前世そのままのうさぎの姿なのです。
そして、R最終回の「光と闇の最終決戦! 未来へ誓う愛」でも同じく銀水晶の力を解放して、ラスボスとの戦闘に入ります。その際の姿は「ネオ・クイーン・セレニティ」、つまり母親としてのうさぎの姿で戦っているのです。これに気づいたときには鳥肌が立ったのですが、これは「1年間のうさぎの成長」を端的に表現したシーンではないでしょうか。「みんな」の中に「ちびうさ=生意気だしまもるを取ろうとするしやさぐれる、ちょっとムカつく子」が入っているから。つまり、うさぎが「すべての人々に愛をもって力を振るうクイーンの心」を継承したから、彼女は成長したということなのです。ここら辺はもう涙なしには見られませんでした。これ以外にもほぼすべてのキャラクターの成長を描いているのが、「セーラームーンR」の魅力なので、皆さんの「成長を感じたキャラ」を見つけてみてください。ちびうさちゃんの成長は書かないのかって?……5分どころか30分になるよ?いいの?

4.まとめ

無印を通らないと設定についていくのはかなり大変ですが、私は「セーラームーンR」は旧アニメの最高傑作だと考えています。一貫して書かれた「時空を超えた愛」の物語、ぜひ視聴してください。
個人的におすすめなのは、無印は集中視聴(つまり年末年始で一気見)して、Rはじっくりと1週間に1~4話のペースで見るのが最適だと思います。

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あまちゃん@本もたまに読みます
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