ズボンのポッケ・感覚を探る・鶏糞2回踏む 非電化工房住み込み弟子の記録 11/15
朝、雨だったので走らなかった。合宿所のトイレ掃除をしようと思ったが、そうしてまで身体を起こせなかった。
朝作業で、僕はトゥルシーを箱に詰めている間、もう一人の弟子にはトイレ掃除をお願いした。後で確認すると、合宿所ではなくて母屋の方をしてくれたみたいで。僕の伝達不足だけれど、ちゃんと伝えるためには、場所から話す必要があるのだと感じた。
デッキ修理で、思ったより材料が必要になってきて、これじゃあ買ってきたもので足りないのではないかと怪しい雰囲気が流れた。しかし、だいぶ前の廃材や、先ほど取り外して使わない部品があることに気付く。材料には、新品、部品、廃品があると覚えておこう。
いつもペンやノートがどこのポッケにあるか探してる。ズボンのポッケに入れる。
デッキ修理で米松にネジが刺さったままになった件を振り返り、米松は硬いから抜けなくなりますよと言われていたのに、なぜやってしまったかを考えていた。実際、1回目に打った時は上手くできた。それで、やっぱできるじゃんと思ったのかもしれない。ただ上手くいったのは確率としてで、抜けなくなってしまう可能性はいつも拭えない。だから、一つの動作につき、何のリスクがあるのかをいつも想像して、起きる可能性が高いか低いかまでイメージできるようにしたい。
デッキ修理。床板の下に板を当てようと思って、床下に行って止めたら、別の場所にしてしまった。床板を上から見るのと、下から見るのとで、位置感覚がズレてしまう。
先生は、ハエ叩きがうまくいかないと、何がうまくいかなかったを考え、一度トレーニングする。目標物を決めて、叩いてみて、右や左に逸れたか、間合いが足りなかったかをみて、腕の可動域を調整する。そうやって、なんでも勘を取り戻す。
先生の人間観察。1日単位で見るよりも、1ヶ月単位で見る。そうしないと、そのときその時の事情で予想外の動きがあった時、つい感情的になってしまうから。
デッキ修理で、米松に120ミリのコースレッドが途中までしか入らず、抜けなくもなってしまったことを先生に相談。症状は大きく二つ。一つ目は、インパクトドライバーが止まってしまう。二つ目は、ドリルビットが空転してしまう。インパクトドライバーが固まってしまうのなら、その馬力が弱い。ハイとロウがあるなら、ロウにする。あるいは、もっと大きい馬力のあるものにする。ビットが空転するなら、ビットにネジが噛んで、そのまま入り込んでいくかという探りがない。探りがなくて、ネジ穴と浮いたままだと、ビットに何度も強い衝撃を与えることになり、疲労破壊する。そうやって二つの症状があるわけだが、そもそも抜けなくなりやすいことを前提に対処するやり方も二つ。一つ目は、下穴をあける。下穴が2ミリなのか3ミリなのかで効果が違うそうで、それを考える宿題が出されている(わからない…)。二つ目は、座繰り。凹ませる。
探りが足りない、というのが、弟子の課題の一つだと先生はみる。先ほどのドリルピットの話もそうだし、何かのネジを締める時だってそう、人と話す時だってそう、文字を書く時だってそう。感覚を合わせること。分解すると、リラックスして、正対し、動作をイメージして(方向を合わせる、間隔を同じにする)、気合いを入れ、合わせにいく。リラックス、正対、気合い、動作イメージ、感覚、そして、リラックス。僕は特に、気合いが足りないとのこと。うっす!!!
5分間で、鶏糞を2回踏んだ。
用語の勉強。SPF木材。Sは、スプルーフで、唐松(トウヒ)。Pは、パインで、松。Fは、ファーで、樅(もみ)。これらのどれかの木材という意味で、SPF。軽くて、虫がつきにくいので、扱いやすい木材だ。
マダガスカルの勉強。方言は、村ごとに違ってきて、端の村ともう端を比べると、意思疎通ができないこともある。標準語はメリナという場所の言葉。服装は、ランバトいうのが基本で、一枚の布を巻き、下は褌か腰巻きをつける。場所によって素材が異なり、中央部や北部は、ヤシの木の皮を使ったラフィアで、東や南はその地域の木の皮の裏を使ったハフチャ、西はインドから輸入してきたプリント綿花。