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壁修理しようと思ったのに床修理して一週間終わる 非電化工房住み込み弟子の記録 10/9-10/15

こんにちは。
自給自足修行中、非電化工房住み込み弟子の宮地です。
今回はDIYの勉強です!

デッキ床修理

カフェの壁が、ずっと壊れておりまして…

なんせ10年前の建物で、漆喰の壁。ボロボロ落ちてしまうのです。
ちょろっと修正するだけなら、漆喰を塗ってしまえばいいものの、今回はかなりの大打撃。しばらく手をつけずにいました…

と、今週、先生から、カフェの壁をやりましょうと。
はいっ。弟子たちは背筋を伸ばし、取り組み始めたのでした。

漆喰の壁修繕の基本を教わります。

段取りは、モルタルを塗って、漆喰を塗る。
モルタルをつけるために、網を張る。網じゃなくてもいい。新聞紙でも、トタン板でも、麻紐を四方八方に巻いてもいい。とにかく塗れればいい。今回は網があるので、網にします。
網をかけるのに、鉄筋を打ち込む。打ち込んだら、番線で縛る。

ここまで説明を受け、取り組みました。

「こうのすけ君、番線を使う時は解けないようにしますよ。(ぐるっと巻いて番線で括る)」
「こうのすけ君、網同士はくっつけないと平らに塗れないですよ。目的を考えてくださいね。」

優しくしてもらったと思ったら、時にグサっと刺さります。
それで、完成させたのが上の写真です。

次はモルタルをつける段階。

「モルタルは、セメントと川砂、水で作ります。」
セメント:川砂=1:3に水で調整→モルタル
モルタルは空気中の水分を吸って固まる(水和反応)
雨の日はテントを貼って壁が濡れないようにする
モルタルを作る時は、セメントがアルカリ性なのでゴム製手袋をすること。
ある程度混ざったら、鏝板にのせ、鏝でこねる。コツは、広く伸ばすこと。なお、鏝の持ち方は、人差し指と中指の間にかけるようにする。
練って、粘りがついてきたら、鏝板を壁に近づけ、鏝を押しやって壁に張り付ける。コツは、上に持っていくようにすること。
塗る時は下から上にあげます。重力で落ちていくから。また、薄く塗るとつきます。

ペタペタするよ

と、概論を説明していただいたところで、壁の前に。
「床が危ないですね。ちょっと置いてる板を外してくれますか。」
あれ、壁は…と思いながら、とりあえず敷いてた板を剥がしたところ。
「これは危ないですね。直しましょう。」
あー、そうだよな〜。危ないと思ってたけど、ちょっともう先に壁をやってしまいたかったなぁ…でも危ないもんなぁ〜
目下、穴ボコだらけの床。
危険な板を全部剥がしました。

一番上の横板が床板、根太は床板を支えている縦の板、土台は根太を支えている横の板。

「床の基本構造は、床板、根太、土台です。」
これを見ると、土台が一本しかありません。もう一本必要です。
やり方は二つ。既に隠れている土台のあるところまで床板を剥がしてやるやり方。杭を打って新しく土台を作るやり方。
今回は床板を剥がすのが大変だから、新しく土台を作ります。
材料買ってきてください。

アウトレット木材屋さんを教えてもらい、軽トラで買ってきました。

杭を打ってください。まずは、鉄筋なんかをさして、埋まるかどうか当たりをつけます。その次は、どこまで杭を打っていいのか、足で隣の土台の高さを測って、当たりをつけます。

それじゃあ、打ちます。
最初は脇に抱え、打ってください。

「水平に打ってください。当たる時、右手は左手に寄せるように。」
「はいっ!」
「杭が曲がってます。フラットじゃないからです。」
「はいっ!」
「北に3cm曲がってます。」
「はいっ!」
「南に2cm曲がってます。傾きを感じながら打ってくださいね。」
「はい…」
「リズムを作ってから、調整していきますよ。そうすると全部フラットに当たるようになる。」
「はい…」

すると、あろうことか、打ちすぎちゃいました。

「方針を決めてくださいね。」
「とりあえず打ってみようと思います。」
「いや、考えて今決めてくださいね。」
「はい…」
「やり方は二つです。引っこ抜いてまた入れ直すか、上に板を乗せて高さを調整するか。」
「入れ直します。」
「入れ直すときは、ぐるぐる左右前奥にやって、ある程度緩んだら捻りながら引っ張っていきます。それでも抜けないときは、ロープを巻きつけ、肩にかけて引っ張ります。」

「これくらいかなぁ…」
「当たりをつけてくださいね。杭の上に板をのっけて、隣の床板の高さとのズレをみます。(杭の上に、土台と同じ厚さの木材、根太と同じ厚さのそれ、同じく床板も重ねる)あと5cmですね」
「はい」

汗タジタジの中、なんとか杭を打ち込み、先生は用事で戻りました。

土台をつけ、根太も取り付けます。

そしたら最後、床板です。
あれ、嫌な予感…
あ!
あ!
板が! 足りない…
がっかりする隣の弟子。
アウトレットまで遠かったのに…(往復1時間半かかります)

いや、確か廃材で使えそうなのがあったはず!
急いでかき集めます!!
あ!
あ!
やっぱり足りない…(笑)

仕方ない。また買いに行きます…


こうして紆余曲折しましたが、なんとか床板張れました!

先生がやってきます。

「お、床板張れてる。」
「できました〜」
「踏んでみて、抜けない?(笑)」
「抜けたらどうしましょう…(笑)」

是非、非電化カフェに来て、踏みにきてくださいね〜


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