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はじめまして 4月

はじめまして。やよいです。
私は24年間保育園で働き、現在は〔やよいの保育〕というこどもを巡るくらしのサポートをしています。

子育てをする家庭にとって保育園は身近で、とても頼りになる存在だと思います。その保育園とのおつきあいの仕方、はじめは戸惑う人もいるのではないかと感じます。保育園のことがわかれば、戸惑いも減り更に頼れる心強いパートナーになるのではと思います。

保育園は季節に合わせて生活が営まれます。その月ごとの保育園の様子を交えながら、おつきあいの心づもりをお届けします。そして、子どもの成長を歓び見守るパートナーとして心強い存在となれますように。

今年度は新型コロナウィルスの影響で、始まったのに始まらない、ちょっともどかしい新年度を迎えました。(そしてこのお話も4月も終わりに書いています)


新年度はいろいろなところではじめましてがあります。

新入園児にしたら、お友だちも、先生も、お部屋も、おもちゃも、新しく、大好きなおかあさん、おとうさんとも離れないといけません。不安で涙も出ます。

在園児は不安は少ないかと言えば、初めて見るお友だちがあっちでもこっちでも大声で泣いているし、先生は新しいお友だちにばかり相手にするし、泣き声聞いていたらなんだかわからないけど不安だし、それなら自分も泣いちゃおうかなという感じです。

だから4月の保育園はいたるところで泣き声がして、落ち着かなくって、そわそわしています。

保育士はというと、全体に落ち着かず、泣く子が増えることは覚悟しつつ、新しいクラス、新しい子どもたち、保護者、クラス担任にとにかく名前と顔を覚えて慣れることで必死です。クラスを持ちあがりの場合は、子どもとの関係はある程度できていますが、それでも部屋が変わり、使うものが変わり、進級したことにより保育内容も変わりで、やはり慣れるのに必死です。

そんな中で、保育士はまず何を心掛けるか。

⁂生活を安定させること

これはずばり、規則正しい生活です。
この規則正しい生活というのは、もう耳にタコができるくらい聞きます。
目にします。
そしてしつこいくらい保育士も言います。


なぜそんなにしつこいくらい言うのか。それは、身体が整うからです。身体が整うと、心も整います。両方整うと、楽しいことが見つけやすくなります。そう、生活が安定するのです。

子どもにとって保育園での生活の安定は、担任の先生がいてクラスのお友だちがいて、クラスには自分のロッカーがあって、好きなおもちゃで遊べて、決まった時間に給食がありおやつがあり、困ったときには帰れる居場所です。そんな居場所になれるように保育士は心を砕いて工夫を凝らしています。

健やかさというのは「食べて」「寝て」「あそんで」から生まれます。その基礎となるのが、規則正しい生活です。それは、毎日だいたい決まった時間に起きて、だいたい決まった時間に三食食べて、だいたい決まった時間に寝て、その間にあそぶ。このだいたい同じ時間というのが大事で、それが規則正しくということです。ここで気を付けないといけないのは、だいたい同じ時間なら何時でも良いということではありません。朝は6時ころ目覚めて、夜9時には眠るというのが子どもにとっては理想です。あくまでも理想ではありますが、だいたいこれくらいの時間帯のことです。

この規則正しい生活というのは、健康な時以外でも、病気をしたとき、突発的な出来事、学校へ行ってからの学習、高等教育への進学、果ては社会人になってからも重要になってきます。

さて、保護者の立場はどうでしょう。はじめてお子さんを持った方は、これまで大人だけの段取りで考えてたことが、子どもが中心となり予想以上に準備に時間と労力がかかることに驚くと思います。はじめのうちは、仕事と家庭との時間を回すことに精いっぱいで、24時間では足りないと感じると思います。それなのに、保育園ではお願い事や提出物も多く、そこまでできないよというのが正直なところかと思います。

保育士は仕事として、常に考えて、お便りを出したり、お願いをしています。職員会議や年間計画、おたよりに保護者向けの日誌などに繰り返し書いたり目にしたりしてるので、どうしても保護者に伝わっていると思い込んでしまいます。また新年度の慌ただしさが拍車をかけて、保護者との意思疎通がうまくいかなくなります。一方保護者も自分の生活を送ることに精一杯で目を通しているけど頭に入っていていないこともあります。お互い精いっぱいの中がんばっています。がんばっているからこそそんな時に「伝えていたのに…」「知らなかった」ということが起こります。これは保護者から保育士に対しても起こります。

そこで慌ただしい新年度において、スムーズに意思疎通をするための心づもりです。

*お願い事や要望は、口頭だけでなくお手紙や連絡ノートに記入する
*数日前に伝えたことは、前日に確認、当日にも再度伝える
*重要なことは園長とクラス担任双方に伝える
*内容によっては、複数の先生がいる時に伝える

大切なことは複数の人を交えて、繰り返し伝えることにより誤解を招かず真意を伝えるということです。正しく伝わることにより、保育士も安心します。なにより、ことがスムーズに運びます。また保護者と保育士の関係がスムーズになると子どもも安定します。


はじめましての4月 心づもり

規則正しい生活 
真意を伝える術を覚える

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Ya-saka
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