vol.425|PS新機種の既存機への影響チェック【オワコン機種と狙い目機種、長期予測機種】
直近のPS新機種で貢献が終わった機種は
(機種名/販売台数/貢献予測/実際の貢献期間)
Pエウレカセブンハイエボ2SFPA
6,500/8週未満/4週
Pゲゲゲの鬼太郎 獅子奮迅RRZ
500/8~12週/7週
eゲゲゲの鬼太郎 獅子奮迅SP JHZ
3,150/8~12週/7週
Pフィーバーありふれた職業で世界最強R
6,000/13~19週/5週
P覇穹封神演義DL3-MX
1,500/8~12週/5週
Pぱちんこ水戸黄門4KC1
6,000/8~12週/5週
とすべての機種が予想貢献を下回る結果で貢献を終了(支持率100%以下に)させています。大きな要因として、“Pシンエヴァ16”の大量導入による影響があります。同機の導入週以降、前述の機種はすべて大きく支持率を落としています(※台数シェアが変わらない状態で打込シェアを落としているため支持率が下がっている。つまり、シンプルに打込シェアがPシンエヴァに移っているということになります)。
Pシン・エヴァンゲリオンX
35,000/20週以上/3週貢献中
高い数値ですが、前作のPエヴァ15には大きく届かない数値となります。とはいえ、20週前後は貢献することが想定される上、「Pシンエヴァ16」と「Pエヴァ15」を合わせると台数シェアは4P台数の約13%、打込シェアは24%を超えています。このように現在「エヴァシリーズ」が4Pに占める割合は極めて高い状態となっています。少なくとも、1月2月で貢献が終了することは考えられません。加えて、前回コメントのように、パチンコで集客できる方が売上の上限値は伸び代があります。P部門ではしばらくの間、有力な機械(台数とコンテンツがある機種、少台数のスマッシュヒットでは影響力が小さい…)のリリースがないため、1月2月(特に週末は)はエヴァ月間とし、売上の底上げを図っておきたいところです。
e Re:ゼロから始める異世界生活 season2M13
15,000/80週以上/-7週貢献中
こちらは現在も前作「Pリゼロ」を超える数値で推移しています。とても手が出ない中古価格ですが、それだけの価値がある機種と言えます。同機の有無で集客と売上に対する大きな影響があります。今年(かなり長期的に)以降は同機の獲得に注力(駆け引き含めて)することが業績アップのポイントとなりそうです(同機を超えることはかなり難しい、パチンコ機の場合100機種に10機種前後が20週程度貢献するが、20週以上の貢献機は100機種中1機種、1%程度)。
eシン・エヴァンゲリオンZ
15,000/8週未満/-3週貢献中
eルパン三世13H4YZ6
12,000/13~19週/-7週貢献中
上記2機種は厳しい結果に終わりそうです。特徴的なのは、スペックに際立って見劣りするポイントがないことです。つまり、現在、お客様はスペックの良否だけで遊技を選択していないということになります。どちらかというと、「P北斗暴凶星」や「P炎炎の消防隊」がそうであったように、あとから“何かしらのキッカケ(主に動画やインフルエンサーなどの影響によるバンドワゴン効果か)”による市場にニーズの上昇・回復の傾向がみられます。
機種予測は非常に難しくなってきていると感じます。
続いて直近のS新機種で貢献が終わった機種は
(機種名/販売台数/貢献予測/実際の貢献期間)
Lリングにかけろ1FS
18,000/10週以下/2週
LケンガンアシュラND
6,000/10週未満/3週
L/前後編f/UU
26,000/10週未満/2週
L大工の源さん超夢源PH
7,000/10週未満/5週
Lパチスロひぐらしのなく頃に業SS
700/10週未満/5週
こちらは11月12月リリースのS機です。これらの機種は「Lバジリスク絆天膳」の導入前にすでに貢献が終了しているため、市場ニーズに沿っていない機種ということになります。中には話題性や動画アップ頻度も高くなるコンテンツもありましたが、それ以前に、最低限の顧客評価となっているということでしょうか。そして、そのような評価を受けた機種は、販売台数の多寡を問わず、貢献が終了しています。
L/バジリスク絆2~天膳~/ZN
20,000/27週以上/-3週貢献中
現在の数値から、“ほぼL北斗やSカバネリのようにはならない。台数は異なるが、Lモンキー、Lマジハロと同程度かそれ以下の貢献予測”となりそうです。このあとの増産で大きく稼働割れすることになりそうですが、前述したように、インフルエンサーや動画アップによるバンドワゴン効果がどこまで影響するのか、市場の“運の要素”が強く影響することになりそうです。スロット好きのインフルエンサーとは比較的相性が良い機種だと思いますが、インフルエンサーの数が増え、他に“映える機種”の数(=つまり競合するもの)が多く、多岐にわたることは、同機の貢献に小さくない影響を及ぼすことになりそうです。
Lモンキーターン5CE
15,000/27週以上の可能性も???/-5週貢献中
Lマジカルハロウィン8FE
8,000/27週以上の可能性も???/-5週貢献中
上記2機種はほぼ同水準の動き(20週以上の貢献予測)となっています。中古価格は50万~70万となります。この場合「Lモンキーターン」を例にとると、貢献20週として、現在5週貢献中。店舗設置10週目から中古稼働開始すると残り最低10週。10週間の平均支持率を130%としたら全国平均イン枚数11000~12000枚、C単価2.8円、利益率16%として
台売上:31000円
台粗利:5000円
貢献期間中の粗利10週=70日=35万
ここまでは“最低限の売上と利益として見込める”数値となります。ここに増台効果、エリア内優位性、相乗効果などを考慮すると、これから出てくる4~6週(もしくはそれ未満)で貢献が終わるような機種を、大ヒットを願って入れ続けるよりもリスク面を考慮しても、効果的なのではないでしょうか。
Lラブ嬢3M4
6,000/11~19週/-5週貢献中
Lパチスロ花の慶次~佐渡攻めの章~ER
3,000/11~19週/-5週貢献中
上記2機種は可もなく不可もなく、良くもわるくも、コンテンツ的に取り上げられにくいと思われます。貢献は平均の10週程度となるのではないでしょうか。販売台数も少なく、甘く動くこともなく、固定ファンがつくコンテンツのためバラエティのラインナップとしてというポジションになっていきそうです。
S/クランキークレスト/CR
5,000/???/-5週貢献中
SエウレカセブンHIEVO XS
8,200/20週以上/-9週貢献中
競合機種が少ないこの分野では、一定以上のクオリティが担保されていれば、この分野の客層に対して評価を受けやすくなっていると思われます。市場原理的に、競合が少なければ少ないほど有利になるため。ただし、連続して同分野に同タイプの機種がリリースされると、すぐにシェアが落ちてしまう可能性があります。競合機種が少ない、もしくは長らく市場に投入されていないような場合は狙い目の機種と言えます。まだしばらく、安定した市場ニーズが担保されるのではないでしょうか。
P業界の准教授@Pラボラトリー
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