【詭弁】やっぱり藁人形論法が好き【そんなこと言ってない】
「好きな詭弁は?」と問われたら、いろいろ思い浮かべるけど
憧れの詭弁は、やっぱり藁人形論法……「ストローマン」かな。
王道中の王道!詭弁の王様!!
ってカンジしますよね!
ネットでわいわいやっているところ、必ず藁人形あり!
ってくらい、メジャー中のメジャーな詭弁です。みんな好きでしょ?
いつか、自在に藁人形論法を駆使できるようになり、
そして、世に憚る藁人形たちを見極めることができるようになりたいものです。
例によって(?)「透明性の錯覚」(自分が知っていることは誰でも知っていて当然だと思う勘違い)の観点において、「藁人形論法」について軽く触れておきます。
まず「詭弁」ですが、めちゃめちゃざっくり言うと「論理的に誤った論法」ですかね。特に、意図的に論理を歪め、相手を欺くものが「詭弁」、無意識的な論理の誤りが「誤謬」と呼ばれます。たぶん。
どっちもひどくて残念で、とてもたのしい。
wikipediaに「詭弁」という項があり、ここの「詭弁の例」がめちゃめちゃ読みごたえがあります。
「循環論法」「早まった一般化」といったメジャーどころから、「隙間の神」「ヒュームの法則」といったマニアックな(?)ものまで。
以前挙げた「かわいそう論法」こと「同情論証」もあるよ!
どれももう、名前みるだけでワクワクしますねえ!!!
いずれこれの解説ができるようになりたい!と思っているのですが、いまだ勉強中です。がんばろうね!!
「藁人形論法」はこちらですね。
藁人形論法……ストローマンは、議論において
「相手の意見を歪めて解釈し、その歪められた意見に反論すること」
といったところ。身代わりの「案山子」を立てて、そちらに攻撃する様子をさす……というのが名称の由来のひとつですね。
wikipediaにもある通り、諸説あるようです。
(個人的には、五寸釘を打ち込む呪いの藁人形!みたいな説がなかなかそれっぽくてすきです。ぼくの創作ですが)
どんなのでもいいんですが……
Aさん「お酒の飲みすぎはよくないよ?」
ぼく「君は禁酒法時代のことを知らないのか?」
極端に言えば、こういうものです。すげえ極端だな。
とりあえず解説すると、
「お酒の飲みすぎはよくない」というAさんの一般論に対し、
「禁酒法」、つまり「アメリカではある時代にアルコールを法的に禁止したが、その結果、逆に密造酒やアルコールのシノギが増えたわけだが、君はそういう世界がいいというんだな?」
と、全然関係ない話にすり替えようとしているわけです。
他の詭弁も基本一緒ですが、「お酒の飲みすぎはよくない」に対して何一つ反論できていないのに、なんか言いくるめたようになっちゃうわけです。
ここで用意する「藁人形」には、いろいろなものが考えられますね。
特に、「自分が正義・善」、そして相手はそれに対立するもの……に見えるものに寄せていくほど、それっぽく見えるんじゃないかと思います。
余談ですが、ここにも白黒思考が絡んできやすそうですね。正義と悪。
正しい自分に反対するあなたは悪です。
(実際はそんな単純な二元論じゃ片付かない)
藁人形論法の例としては……
上記の「お酒の飲み過ぎはよくない」に対して考えると。
一切の娯楽や楽しみを否定していくパターン。
「飲酒を否定するとは!君は人間から娯楽や楽しみを奪おうというの?」
(→「娯楽、楽しみ」というお酒のポジティブな部分を盾にして攻撃している)
社会やルール的な部分で戦うパターン。
「酒税やタバコ税は貴重な政府の財源だよ。納税者に感謝して貰ってもいいくらいじゃない?」
(→「税金」という社会制度を盾に攻撃)
それを生業にしている人を盾にするパターン、なんかも考えられるかな。
「君のその考え、酒造や酒屋、飲食店従事者が聞いたらどう思うだろうね?」
(→「収入が減る、仕事を失う」という盾。これは「同情論証」にも通じるね!)
ぼくは詭弁弱者なので、それっぽい例はなかなか出せませんね!!
とはいえ、「仮想の敵や味方を作り、巧妙に乗っかっていく」手法は大変有効かなと思います。
これに対しては、返す言葉は
「そんな事は言ってないです」
で十分とされます。
直球で「それは藁人形論法ですよね」でもいいかな。
とにかく、詭弁であると気付くのが大事。
ちなみに
先ほど挙げた、wikipediaの「詭弁の例」の項目は
こんなカンジで、30種類以上の詭弁・誤謬に触れることができます。すげえ!これ全部まなびたーい。
そしていずれ、世のさまざまな詭弁・誤謬を目にしたときに
クスッと
ちょっとたのしい気分になれればよいなと思っております!!
まあ、今でも十分、楽しいですけどね!!!
あ、言うまでもないですが
「詭弁」の賛美、あるいは悪用を推奨する記事ではないっすよ!!
知ることで詭弁に負けない防御法になるので、いっしょにまなぼうぜ!!
【おすすめ動画】
【理系専用】最強の負け犬になるための詭弁マニュアル【ずんだもん解説・ゆっくり解説】
(「ヒラリバタフライ男爵とずんだもん」さん)
理系専用、とあるけど、そんなに気にしなくてよいかも。解説が数式に含まれるカンジ。
前件否定・後件肯定や滑り坂論法など、主だった詭弁・誤謬を一通り触れておられる。
今回取り扱った藁人形も解説されております。
相性がよさそうでしたら、ぜひ。