見出し画像

A1に在籍していた頃の話

高校3年時の春ごろの話です。

練習試合をした相手高校のマネージャーが可愛かったので、メルアド教えてくださいって勇気を出してお願いしたんですよ。
そしたら、内緒なんですけどキャンプテンと付き合ってるのでごめんなさいって言われたんです。
お宅の野球部はうちと違って部内恋愛禁止じゃないなんて羨ましいなと思ったもんです。
撃沈したとはいえ僕はとてもドキドキしていました。
いいえ、もはやムラムラしていました。

個室トイレに駆け込み、はにかんだ彼女の表情を思い出しながら必死であれをシコしたことをまるで15年ほど前の事のように鮮明に思い出せます。

※対戦相手の高校は伏せさせて頂きます。
少なからず僕の出身校や年齢を知っている方もいますのでもしかしたらお相手の特定に繋がってしまうかもしれないのと、そもそもどこの高校と試合したのか覚えていないからです。

監督室から放送が入りました。
1P〜1P〜、次の回の先頭で代打行くからベンチに来るように〜

逝ったばかりだが行かなきゃならぬ。
監督命令は絶対だ。
僕はルーティンである射精後のオシッコを終え、足早にベンチへと向かいました。

監督から、どこでナニしてた?
と聞かれたので正直に、

はい!ナニしてました!

とは言わずに、
室内練習場(トイレ)でバット(ちんこ)振ってました!
と答えると、
よし!結果出してこいと送り出されました。

先頭行きます!絶対出塁してきます!

※我が母校では打席に向かう前に必ず自分の順番と意思を示さなければならない

出すものを出して良い感じに力が抜けていたのか、初球の甘めのストレートを弾き返すと打球は右中間を鋭く破っていきました。

しかし、2塁ベースを回ったところで急に足元がふらついたのです。
気がつくと私は2塁と3塁の間にうつ伏せに倒れ、タッチされていました。
精魂尽き果てるとはこの事です。
僕の下半身は限界を迎えていたのです。

フラフラの状態でベンチに戻ると、
もうA1(1軍のこと。今思えば麻雀プロみたいでかっこいいですね)に戻れる日は来ないと思えと言われ、僕の夏は実質終了したのでした。

この2塁打が僕の高校3年時の最初で最後のヒットになりました。
春から夏にかけてのA1での練習試合の打撃成績は、
9打席3打数1安打、四球が3の送りバントが3でした。これはデータでもらっているので紛れもない事実です。チャンス少なすぎるだろ!

そうして僕はなんやかんやで指定校推薦を勝ち取り、大学で麻雀という訳のわからない悪魔のゲームにのめり込み3留することになるのです。監督が憎いです。お名前を出すことはできませんがマウンド上のヒットマンということだけ伝えさせて頂きます。何卒特定禁止で宜しくお願い致します。

※立ってシコすると大腿四頭筋に負荷がかかるのでダイエットにオススメです

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?