空が教えてくれること☁️ 富士山探しから始まる私の1日。一期一会
今回は少しトルコから離れて、私自身のお話。
お題企画にあった #日々の大切な習慣 について私も考えてみることにする。
自分の中で「これは大切にしよう」と思っていることは、大きなことから小さなことまで数えきれないほどある。
「本当に大切なものを本当に大切にすること」も私が日々心がけていることのひとつだから。
今回はその中の一つ。
モンフジを探す5秒間
私のお気に入りの場所、お気に入りの時間
千葉県の東京湾沿いを走る京葉線。
蘇我駅ー千葉みなと駅間、動く電車の中から千葉ポートタワーと並んで富士山が見える最高のスポットがあります。
1年の約半分、10月から4月の間。
空気の澄んでいる冬場にしか見えません。そして当然、天気の良い日のみ。
天気が良くてもちょうど富士山の見える場所にだけ雲があったり、全体的に霧がかって見えなかったり。
全てのコンディションが良くなければ見えないのです。
これに気づいたのは4年前、大学生になってからの話。
必ず海が正面に見えるサイドに座り、席が空いてなければ立ってでも富士山を見る。
これが私のルーティーンになりました。
富士山が見えるようになると、今年もこの季節が来たんだと感じるほど。
全ては約5秒間の奇跡を求めて。
モンフジ
私が富士山をモンフジと呼ぶのは、フランス語でmontagne(山)を省略したmont [モン] から。
英語のMount FujiのMountに当たるところ。
そしてそのモンという音、フランス語で「私の〇〇」という表現、mon [モン]と同じ音。
mon sac -私のカバン
mon stylo -私のペン
mon chien -私の犬
というように、名詞そのものが持つ性が男性であれば、「私の〇〇」を意味するmon。
だからMont Fuji[モンフジ]という音、「私のふじ」と言っているように感じる。
それが気に入って私はモンフジと呼びます。
富士山が大好きな私
私が富士山好きなことは、私の周りにいる方々はたいてい知っています。
一緒にいる時に富士山を必死に探す私を見た人もたくさんいるだろうし、インスタのストーリーで富士山の写真を頻繁に載せるので、それを見て知っている人も多くいるはず。
「富士山が好き」と言っても、登るのが好きなわけではないし、登ったことはありません。
ただ見るのが好きなんです。
そしてそれも、東京湾を超えた先にある富士山が千葉県から見えるという感動、全ての条件が揃った時にだけ見えるという感動込みで。
私がモンフジを見て感動していても、周りを見るとほとんどの人は下を向いて携帯を見ています。
富士山が見えることすら知らない方もたくさんいると思います。
勿体無い!!!!
毎日見れるわけじゃない富士山、見れても毎回風景の異なる富士山を見逃しているなんて!!!
そんな気持ちで私は京葉線に乗るたびに富士山を探し、富士山を見るのが好きになり、どこに行っても富士山が見えるとちょっとした幸せを感じるようになりました。
パッと空を見てみること
夕日のために急ぐ私
私、気づいたらどこにいても夕日のために急いでいます。
理由は富士山と一緒です。
夕日も一瞬だからです。
夕日って驚くほど一瞬で、写真を撮ろうとカメラを調節している間にはもう沈んでいるんです。
そんな夕日が見れる一瞬を逃したくないので私は走ってでも夕日または夕焼けを見ます。
特別な場所にいる時は特に。
同じ景色が一生のうちでもう一度見れる保証はどこにもないので。
「一瞬」を大切にするということ
私は夕日に限らず、基本的に空が好き。
パッと空を見上げて雲の広がりが綺麗だったらすぐ写真を撮るし、星空が綺麗だったら(写真を撮ることは諦めたので)満足いくまで眺めます。
虹が見えたら子どもみたいに興奮して騒ぎます。
夕日を見るために同じ道を車で走り直したりすることも私の日常。
でも戻った時にはもう、同じ景色は見れなかったり。
見るたび見るたび異なる空模様に私は感動と面白さを感じる。
空を見上げたその一瞬を大切にしていると、日常の中でも一瞬一瞬を大切にできるようになるんです。
当たり前じゃない「今」を大切にすることや、周りの人への感謝まで。
いつも空が教えてくれます。
景色とともにある思い出
私は旅行が好きだけど、自分の中で「趣味」には当てはまらない感覚がある。
ただ純粋に景色を見ることが好きというよりも、自分の目に映る景色に自分だけの思い出を載せて記憶するのが好き。
(これが私の日本語レベルで表せる精一杯。笑)
当たり前に聞こえるかもしれないけれど、私は毎回その瞬間を噛み締めながら頭の中に記憶するんです。
日々空を見てしていることと同じだし、自分にこの感性があるからこそ、自分にとって旅行は物凄く有意義なことだと考えています。
だから常に、興味のあるものは何でも!
自分の目で確かめたい。自分で経験したい。
“Arigato” カッパドキア🇹🇷
今年1月、かの有名なカッパドキアに行って、あの絶景を観てきました。
行ってみてわかったこと、
この景色はカッパドキアの旅行に約束されたものではありませんでした。
実際に私は、元々予定していた日にこの気球たちを見ることができず、再チャレンジしたんです。
日の出とともに上がる気球を見るために、違う街から約6時間、睡眠時間を削って友人が運転してくれたにも関わらず。
その理由は天気。
悪天候はもちろん、風が少しでもあるとキャンセルされてしまうこの気球。
直前まで「もしかしたら、、」と言われていたものの、結局その日に気球は上がらなかった。
私たちは日を改めて、また夜中に違う街を出発。
友人2人が交代で運転を。
限界まで運転するのが約束で、もう片方は後部座席で寝る。
その繰り返し。
暗闇の中、道に迷いながらも走り続けて、なんとか辿り着いたカッパドキア、、
そして見れたのがこの景色でした。
私は第一に、友人2人に抱きつきました。
“Arigato~!!!!!🥹”と。
天気と友人に恵まれて初めて見ることのできたカッパドキアのこの景色。
この友人への感謝とこの奇跡への感謝を忘れないように。
そんな思いで私はこの瞬間を記憶しました。
オーロラを見れた奇跡🇫🇮
フランス留学で仲良くなった韓国人2人と日本人1人と一緒に、オーロラを観るためフィンランドへ行った時の話。
もちろんオーロラも天気が良い日でないと見れなくて、私たちがフィンランドの中でもオーロラがよく見えるという北側の街、Ivaloに着いたその日は曇りでした。
Ivaloで2泊する予定だった私たちは、曇りと知りながらも夜中外へ出てオーロラが現れるのを待っていました。
何時間経っても当然何も見えなくて、、。
次の日も曇りの予報だったので「また今度みんなでオーロラ見に来よう!」と話してコテージでの生活を楽しむことにしました。
4人でコテージ生活を大満喫していた2日目の夜、オーロラピーク時である午前0時ごろ、私はふと思い出したんです!
ん!!オーロラ!!!!!
「もしかしたら」に賭けて4人で外へ出ていくと、空にぼんやりとした緑の光が、、!
初めて見る私たちはそれがオーロラであるかもわからず、その光が次第に濃く大きくなっていくに連れてオーロラだと確信していきました。
4人できゃあきゃあ叫んで抱き合って。
大興奮でした。
上の3枚はどれも0:19に撮った写真。
オーロラが動くのをこの目で見ました。
儚い。
この1秒1秒をしっかりと目に焼き付けようと思いながら観ていたし、こうやって国籍の異なる4人が再会して一緒にいられる幸せも噛み締めながら最後の最後までオーロラを眺めていました。
一期一会
「一瞬」を大切にすることが習慣づいてから、私は人との出会いも重んじるようになりました。
そして世界を知れば知るほど、もう二度と会わないであろう人との出会いが増えて、人と出会うことの奇跡を身にしみて感じるようになりました。
異国の地で聞こえた“Hakone”
フランス留学中、同時期にマンチェスターへ留学していた大学の友達とサントリーニ島へ行った時。
相乗りのロープウェイに乗っていたんです。
私たちの他に2組。6人乗りでした。
素敵な老夫婦と仲良くなりお話ししながらも景色に感動していたら、もう1組の会話から突然 “Hakone”という単語が聞こえたんです。
“Hakone!?”
私は思わず聞き返しました。
私たちが日本出身だと伝えると、そのカップルは「このロープウェイが箱根に似ていると話していたんだ。私たちは世界中を旅しているけど1番お気に入りの場所は箱根だ。」と言いました。
信じられなくないですか???
こんなに離れたギリシャの小さな島、サントリーニ島でたまたま同じロープウェイに乗ったアメリカ出身のカップルの口から “Hakone”が出てくるんです。
そして偶然にもJapan lover🇯🇵❤️
もう二度とそのカップルに会うことはないと思います。
だからこそ偶然出会えた奇跡に物凄く感動しました。
言語から始まる出会い
実は同じギリシャで他にも素敵な出会いがあって、私たちが知っている言語知っている単語を使って少しふざけた会話をしていた時、たまたまスペイン語を発した時にすれ違った方がスペイン語話者だったんです。
「スペイン語話すの!?」と驚かれて少し仲良くなりました。
そしてサントリーニ島でロバに乗った時も、同じグループとして出発したカップルがフランス語を話しているのが聞こえて「フランス人ですか?」と聞いたことで、その後しばらく連絡を取り合ったりなんてことも。
私が「一瞬」を大切にするようになってから、もちろん日本でも!こういう素敵な出会いが山ほどあって、、毎回毎回感動するんです。
この一期一会の感動のために、引き出しをいっぱい作ろうと日々思っています。
無知というだけで人に寄り添えないってすごく勿体無いこと。
だから私はいろんなことに手を伸ばしてたくさんの知識を得ようと毎日趣味のような感覚で勉強している。
例えば言語。
全ての言語で「こんにちは」「ありがとう」を覚えることが2024年私が頑張りたいことの一つ。
そして世界を周ることによって学び得るものはもちろん、宗教や文化など。
いろんな局面からいろんな物事を見ることに挑戦しています。
そしたら一期一会の奇跡をより楽しむことができる。
「一瞬」を無駄にしないために。
忘れた時はふと空を見上げれば、空の儚さが「一瞬」を大切にすることを教えてくれます。