情報は操作されている
毎日、いろんなニュースがテレビで流れてくる。
大谷翔平、韓国でドジャース開幕戦、水原一平氏違法賭博で逮捕
日銀マイナス金利解除
政治資金パーティー裏金事件の政治倫理審査会
北陸新幹線福井敦賀延伸
はしか発症都内で4人目
マクドナルド世界各国でシステム障害
日経平均株価バブル期の史上最高値を更新
オスプレイ飛行再開
鳥山明氏、声優のTARAKOさん死去
トコジラミが都内の電車内で発見
ここ1週間ほど、思いついたままに書き出してもこんなにある。少しすれば、何があったのか、それがいつだったのか忘れてしまいそうだ。
それだけ、何でもニュースになるようになったということであり、それがテレビだけでなくSNSなど様々な媒体を介して広められるようになったこと、世界の裏側で起きていることが一瞬でわかるようになったことということだろう。
一方で、ニュースはその媒体が何を扱うかによって私たちへの伝わり方は大きく変わってくる。ニュースとして扱われないものも多数ある、というよりも、何をニュースとして扱うかはそのメディアによって変わってくるので、私たちはそのメディアに情報を統制・操作されているといっても過言ではない。
ある物事を一面で大きく、長い間取り扱うものもあれば、ほんのわずかの事実のみの記事にする場合もあるし、あるいはまったく扱わないこともある。情報は操作されているのだ。
そんな中で今、ニュースを見ていて思うのは、最近の世の中は「ないこと」が前提になっていることが多い、ということだ。これは世界というよりも、日本だけかもしれないが。
コロナ、インフルエンザ、はしかなどの感染症類
システム障害
ニュースによって、そうしたことが「ない」前提=「あってはいけない」という概念に包まれて流れてきているとしたら、私たちは一度俯瞰し、客観的にその状況を認識しなければならない。
縦軸として流れてくる情報、ニュースの主張の裏側にあるもの=ここでは横軸と表現するが、何が横軸として隠れているのか。つまりそのニュースの発信者がその情報を通じて私たちに何を認識させたいのか。悪い意味でいえば何を「洗脳」させたいのか、だ。
これを巷では陰謀論というらしいが、そこまで明確で具体的な目的ではないにせよ、必ず発信者側には意図があり目的が存在することは間違いない。
広告、マーケティング、ブランディングなどと言えば聞こえはいいが、その裏側にはマインドコントロール、大衆扇動といったことも可能だ、ということである。
人間のすべての行動には目的がある、というのは心理学者のアルフレッド・アドラーの言葉だが、メディアについてのその目的があるのだということを忘れてはならない。私企業であるテレビが私企業であるスポンサーから広告料をもらって流すものは、すべて私企業の目的のためのものであって、決して公共放送ではないのだ。