生きてるだけで嫌われて
これはある歌の中に出てくる歌詞の一部だ。
「大発生しているもの」という某局のラジオ番組のテーマの中に出てきたカメムシ。確かに大発生すると迷惑だし、嫌われるだろう。
しかし、カメムシの立場になってみれば、「生きているだけで嫌われて」なのだ。
「それではお聞きいただきましょう。カンザキイオリのカメムシ」
アナウンサーが曲を紹介したとき、プッと笑ってしまった。そんな曲があるんだと。
そして1分後、その心の笑いは羞恥心へと変わった。
人間も、犬も、ネコも、イルカも、クジラも、ラッコも、ペンギンも、熊も、ゴキブリも、カメムシも、同じ生き物だ。
私たちは生まれてからずっと、差別するなと教科書的に教えられてきたが、大人社会になると実はそれは綺麗事で、世の中は差別だらけの社会だと気づかされる。
カメムシが好きか嫌いかということではない。
キレイごとだけを語る人は信用できない私が、ここにいる。